今回は家庭で勉強をしていく中で、未就学の幼児がお勉強を嫌がったときの対処法として紹介していきます!
私自身、アメリカの教育論文から幼児期の教育がいかに将来の学力に関わるかを知り、2歳と4歳の娘たちと一緒にお家でのお勉強に取り組んでいますが、「勉強しな~い」と言い切られることも少なくありません。
そんな中で効果があった対処法や、そもそも家庭学習への考え方も含めて紹介していきます。
目次
嫌がるワークを幼児にさせることの大きなデメリット
色々なところで言われることですが、ワークを嫌がっている子供を無理に机に向かわせることは逆効果になる可能性があります。
- 勉強に興味を失う
- 勉強が嫌いになる
勉強に興味を失った生徒は本当に成績が低迷しますので、『ワークをやらない』よりも優先して避けることは『勉強嫌い』である点を頭に入れておきましょう。
さらに言えば、このブログ自体の目的は『賢い子供を育てる』であり『嫌がるワークをさせる方法』ではありませんので、直接的に嫌がるワークをさせる方法というのはあまり記載しません。
そしてワークをさせたい!と考えるパパママも、その根本を考えると「賢く育てたい!」ではないかと思っていますので、柔軟な考えで対応していきましょう。
幼児期の子がワークを嫌がるときはこうしよう!
では実際にワークを嫌がる子供たちへの対処法の紹介をしていきます。
その前に再度お話しますが
大事なのはワークではなく賢く育つことである
という点を頭に入れておいてください。ワークは賢く育てるための手段の一つという感覚を持ってお子さんの教育に向かいましょう。
その①:パパママの考え方を変える
そもそも、ワークも勉強習慣もは賢く育つために必須ではありません。
塾で数多くの生徒を見てきましたが、賢い子、特に成績最上位の生徒が高い割合で持っているのは好奇心であり勉強習慣ではないという点をまず覚えておいてください。
そうではなく、ワーク以外で勉強になる活動をしましょう!
例えば図鑑を一緒に見る、読み聞かせ(対話型)、ピタゴラスなどの磁石ブロックで何かを作るなども効果的。
私の場合は将来の勉強を考えて、挽回のしにくい理系の学習やSTEM教育を最重要にしているので上のようなものになります。これらの内容は
- 自然科学への好奇心
- 論理的思考力
- 工学やプログラミング的思考
といった、テキスト形式の勉強道具に向かう以外の非認知能力を育てるのに非常に役立ちます。
その他にも迷路遊びや間違い探し、果ては数字の勉強になるトランプ遊びやすごろくなど、大人からするとあからさまな遊びもしっかりと勉強になりますよ。
その②:褒める内容や方法を変える
これはよくある話かもしれませんが、「ワークの問題が出来た!」だけでなく、ワークに取り組むこと自体も褒めてあげましょう。
そもそも『勉強に興味を持つことが凄いんだ』と考えてもらえるように仕向けることが大切です。
この記事の終盤でも紹介しますが、誰かに言われたりご褒美を準備されて行う勉強は効果が低くなります。
つまり褒める際はワークをすることを重視するのではなく、自分から勉強したいと思わせることを重視しましょう。
◆褒め方の例
- パパママは勉強苦手だったのに○○ちゃんは凄いね!
- 勉強嫌いな人がいっぱいいるのに凄いよ!
- こんなお勉強もあるんだ!面白いね!
- そんなことに気づくんだ!凄いことを見つけるね!
など等。
勉強すること自体が凄い、しようと思うことが凄い、色々なことに興味を持つのが凄い、といったように結果ではなく過程を褒めると言い換えてもいいかもしれません。
さらに言えば、将来お子さんに育って欲しい姿を褒めてあげてください。
その将来育って欲しい姿が「毎日嫌でも勉強に臨む姿」なのか「好奇心を持って自分から学ぶ姿」なのかをしっかりと判断しましょう。
当然、成績最上位の生徒は後者の姿を持っていることが大半です。であれば、自分の興味に従って学んでいる様子自体を褒めるように心がけましょう。
その③:ワークやプリントを変える
ワーク以外の勉強になる活動をしても、いざワークに戻そうと考えてもやっぱりやりたがらないこともあると思います。そんなときは思い切ってワークを変えちゃいましょう。
上でも書きましたが、そもそもやりたいと思っていないワークをすることは効率が悪くデメリットがあります。
ちなみに我が家は通信教材でZ会幼児コースをとっていますが、順番は完全に無視して本人が喜んでやるものばかりをさせています。
Z会は色々な角度からの学習になっていることもありますし、この教材を使うことで「これも子供にとっては勉強だったんだ!」という私自身の発見もあるので、気になるようであれば一度無料資料を貰ってみてもいいと思います。
その④:一度完全にやめてしまう
何度も言いますが、効果があるのは自発的に学ぶことでありノルマとしてワークをこなすことではありません。
ですので、ワークを嫌がるのであれば一度スパッとワークをやめてしまうのも手です。
やめている間はその①でも挙げているようにワーク以外の勉強になる活動を取り入れて様子を見ましょう。
この時、ワークは完全に片付けるのではなく、お子さんの目に見える位置に置いておくことがポイント。しばらく離れていてもふと目に入ったときに興味を持って自分から「やりたい!」と言ってくれることが少なくないですよ。
その⑤:パパママが勉強する
幼児や小さい子供は親の真似をしたがるもの。
例えば車を運転すると「自分も運転したい!」といってパパママが困ることも少なくないのではないでしょうか。
こんな日常的に「○○がしたい!」という意欲があふれているのに
『親が勉強する真似をさせよう』という発想をする家庭や紹介記事が少ないという不思議!
というわけで、何でもいいからパパママもお子さんに見えるところで勉強してみましょう。
資格試験の勉強でも構いませんし、お子さんの迷路やワークをゆっくり解いてみせるでもOK。
出来ることならお子さんにとって新鮮味のある勉強をするとより食いつきがよくなります。
ご褒美や怒ってさせることはNG!
やってはダメなこととして大きいのは『ご褒美』『怒ること』です。
この辺り、本当に様々な研究が示している事実で、本人がワークをやりたいと思っていない中、ご褒美や罰などで行う勉強は教育効果が低いとデータが出ています。
※興味がある方はLepper, M. R., Corpus, J. H., & Iyengar, S. S. (2005)の作成論文をご覧ください。
このあたり、パパママは仕事に置き換えると分かりやすいかもしれません。
「給料の為に」や「上司に叱られたから」やる仕事ってあんまりやる気出ませんよね?
それよりも自分が必要と感じ、責任をもって、自発的に行う仕事って頑張ってしまうものです。それは心理学でも説明されている当たり前のことですので、お子さんの教育にも同じ感覚をもって接してあげてください。
まとめ
今回はワークや勉強を嫌がるお子さんに対して出来ることを紹介してきました。
- 勉強嫌いが一番の敵
- ワーク以外にも勉強はある
- 自発的な勉強を大事にする
何とかして毎日ワークをさせたいと考えるご家庭も少なくないとは思いますが、数多くの中高生を見てきた私は勉強習慣があるけど成績がイマイチな子をたくさん見てきました。
ですので、ワークのノルマに拘らず様々な教育を行ってもらいたいと思っています。
でも「じゃあ何をさせればいいの?」や「いろいろさせるのは大変」と感じるようであれば、その際は私も入会しているZ会幼児コースやワンダーボックスをお勧めします。
どちらもワーク以外、Z会は体験学習、ワンダーボックスは思考アプリが豊富となっていますので、無料資料だけでも見てみてはいかがでしょうか。