こんにちは!このブログでは塾経営で1000人に理系を指導してきた私が感じた幼児期のSTEAM教育、特にSTEM教育(理科、工学、技術、数学)の重要性と進め方について発信しています!
理系にも強く賢い子供を育てたいパパママ向け
3歳~5歳向けSTEAM・STEM教育の始め方
このブログでは、特にお子さんが成長後の受験を見据え、芸術を抜いたSTEM教育(理系学問)分野、IT社会やAI社会に順応するためのプログラミング分野、ロボット分野の知育や幼児教育を主として記述します。
賢い子供や勉強好きな子に育てたいパパママはぜひ参考見ていってください。
目次
3歳、4歳、5歳向け幼児教育:STEAM・STEM教育の始め方
どんどんおしゃべりが上手になり、なぜなぜ期や数字の理解が進むこの年代、将来は「勉強」として義務的になるようなことも「遊び」として楽しく学んでくれます。
STEM分野の知育で「新しいことを学ぶ」=「遊びの一つ」となるよう促していきましょう!
その①:図鑑を揃え知的好奇心を養う
まずは様々な分野に対し興味を持つきっかけの準備として、たくさん図鑑を揃えていきましょう。
全部とは言っていますが、つまりはお子さんが興味の無い図鑑も買う・置いておくということが大切です。いろいろな物事に興味を持つ年代ですので、その好奇心を伸ばせる環境を作ることを大切にしてください。
この辺り、1,000人の中高生を指導してきた私が感じるお子さんとして、3パターンあります。
- 図鑑を買うという選択肢が出てこない親
⇒総じてお子さんの学力は低い傾向 - 子どもが興味を持った図鑑を買う親
⇒お子さんの学力は「中の上」から「上の下」
⇒頑張って高得点を狙うが理系は苦手 - 興味を広げるために図鑑を揃える親
⇒お子さんの学力が上位層
⇒勉強を楽しんで学び理系が好き
ここでいう「図鑑」は「興味を持つきっかけ」という意味でとらえてもっても大丈夫です。学力上位層の生徒の親御さんは「興味を持つきっかけ」を提供する手間を惜しまないというのが、数多くの生徒・ご家庭を見てきた所長の率直な感想です。
いろいろな物事に疑問をもつ年代ですが、特に理系やSTEM教育の分野は、普通に生活しているだけでは興味を持つきっかけが少ないという問題点があります。
例えば、スマホやパソコンを例として挙げてみましょう。多くの場合、お子さんが興味をもつのは「映っている画面」であり、「どうやって映るのか」に興味を持つことは少ないと思います
STEM教育で言えば「どうやって映るのか」が工学・技術的分野になりますが、そこまで説明するパパママもまた少数派でしょう。
その通りです。だからSTEM教育や理系へ興味を持つ・得意になるためには「普通は気にしないところを気にするためのきっかけ」が必要となるわけです。
幼児期にどんな図鑑を買うべきか
では何の図鑑を買うべきか、ですが、この辺りはお子さんの興味や今持っている図鑑の種類によっても変わってきます。
図鑑についてまとめた記事はまた別で作成しますが、この場ではオールマイティにこれを買って置けばまずはOKというものだけ紹介します。
小学館の図鑑セット
図鑑をほとんど買ったことのないご家庭であればひとまず小学館の図鑑neoシリーズをセットで。これであればお子さんが興味のないものもDVDでドラえもんが紹介してくれるので楽しくとっつきやすいで。
ほんっっっとーーに、好奇心が無いというだけで、特に中学生で勉強に苦労する子供=塾費用が毎月かさむ子がたくさんいますので、幼児期の好奇心付けや知育には出来るだけお金を惜しまないでください。
その他くらべる図鑑やふしぎの図鑑をお勧めとして挙げます
このほかには分解・仕組み図鑑など、通常の図鑑と合わせて日常生活では疑問に感じにくい・調べにくい分野の図鑑を意識的に集めましょう。
その②:数学スキルの強化
お次は社会人になっても嫌う人が多い数学・算数ですね。
これも重要なのは「数・形や計算」=「遊び」とつなげることです。ほかの記事でもよく書いていますが、医学部に進学するような高学力の生徒かつ数学が得意な生徒は数学が得意であることが多いです。
カリフォルニア大学などの研究でも幼児期の数学教育は入学後の学業成績に大きく関係することが分かっていますので、積極的に鍛えていきましょう。
何をするかは年齢というよりもお子さんの数に対する理解度と繋がってきます。大まかには以下の順で取り組んでいきましょう。
- 数を覚える
まずは「3」「7」などの数字が持つ意味を思えましょう - 数を数える
20個程度まで色々な数を数える習慣を付けましょう - 足し算引き算
日常(おやつの数)を通じて数の増減を学習しましょう - 文字での計算
「2+3」など文字上での計算と数学記号を思えましょう
簡単に始められる遊びとしてトランプ遊びを取り入れるといいですよ!
理系のを育てる数学の幼児教育にお勧めの絵本
参考までにですが、はじめてであう数学の絵本シリーズを紹介しておきます。
この絵本は幼児でも分かる範囲で数学について書かれていますが、数学とはどういったものかを考えさせられるパパママにも読んでもらいたい本です。
この絵本で単純な数の勉強も出来ますが、日常の何が数学となるかの参考にもなり数学の知育・幼児教育についてとても幅が広がりました。
私の家でも3冊揃えました。購入した3歳時点ではあまり興味を持ってくれませんでしたが、私自身の勉強になったことと、子供も4歳からとても喜んで読んでくれるようになりました。とくに2巻がお気に入りです。
その③:科学実験遊びの取り入れ
このブログでもことあるごとに紹介していますが、3歳以降になると出来るようになる実験遊びの幅がぐっと広がります。
- 順序としては
日常の観察⇒実験遊び⇒市販の実験キット
くらいで進めましょう。
- 日常にある物事の変化を観察する
氷が解ける、水に塩を入れると味が変わるなど - 簡単な実験遊びを取り入れる
水の屈折実験や色水を混ぜるなど - 実験キットを導入する
STEM教育や理系に強い子供は、そもそもパパママが理系に強く科学的な情報をお子さんに提供する機会が多いことが研究によって報告されており、私の塾で見てきた最上位層の生徒達も同様の傾向が見られました。
ですので、積極的に実験遊びを取り入れていきましょう。
早期教育も兼ねて実験キットで理科を先取
科学キット、多くのものは6歳以上向けであり、対象年齢に3~5歳を含むものはあまり多くありません。
で・す・が
大人が遊べば問題なし!
早い段階からいろいろな科学分野に触れるべきという考えから、パパママが遊んで見せてあげれば全然OKです。
幼児期にひらがなが読めるようになって、小学校入学後に書けるようになる、それは無駄ではありませんよね?
今はパパママが遊んで見せて、対象年齢まで成長したら再度お子さんが遊べばいいだけです。
6歳以上向けの科学実験キットでも注意事項をパパママがよく読んで、危険の無いように遊んであげてみてください。
こちらも別記事でまた詳しく紹介しますが、有名どころで言えば学研の科学も使って見せると3歳半~4歳でも喜んで遊んでくれました。
その④:ブロック遊びで工学やプログラミングの強化
積み木やブロックを使った知育遊びがそのまま工学やプログラミングの基礎に繋がっていきます。
工学は組み立てという面から分かりやすいと思いますので、プログラミングについて紹介しておくと
- 順番の概念を意識する
積み木の積み上げ・土台となる部分を先に置く等 - 繰り返しの概念を意識する
同じ形状のブロックをつなげていく等 - 条件(もし~)の概念を意識する
ブロックの特定箇所を入れ替えてみる等
この辺りはほかの記事でも解説していますのでそちらもご覧ください。ですが、この「プログラミング能力の習得」を意識するよりは「遊んでいるうちに素養が身につく」という感覚で遊ぶくらいで十分です。
積み木やブロックの数がそのまま遊びの幅に繋がりますので、出来るだけたくさん揃えてあげてください。
幼児期からプログラミングと工学を学ぶおもちゃ
私の家ではピタゴラスシリーズが300ピース、マグフォーマーシリーズが250ピース、ギアブロックが160ピース、LEGOはもはや数えられないとブロックだらけです。
ピタゴラスとマグフォーマーは似通っているようですが、ピタゴラスは積み木の延長+ボールコースターで物理やプログラミングの知育要素が強く、マグフォーマー磁力が強いので工学の知育要素が大きく、別物です。
ギアブロックはやや難易度が高いので3歳4歳にはパパママが遊んで見せてあげてください。
まとめ:3歳~5歳はできる幼児教育の幅がぐっと広がる
3歳、4歳、5歳くらいはお子さんが理系好きに育つのにとても重要な時期ですので、幅広く取り入れていってください。ですが最初に挙げたように、一番重要なのはSTEM教育分野への好奇心を育てることです。
理系脳やSTEM分野、特に科学分野への好奇心は幼児期にしか育ちません。今回挙げた内容もすべては好奇心のためと思ってください。
反対にSTEM分野に興味がある生徒は、好奇心がある=勉強することが面白いというだけで苦も無く高得点をとる子が少なくありません。
小学校高学年や中学高校になってから毎月2万、3万と塾代をかけるよりも、小さいうちから好奇心を育てるために色々取り入れてあげましょう!