このブログでは塾経営で1,000人の学生に理数系を指導してきた私が、幼児期からのSTEM教育(理科、工学、技術、数学)の重要性と取り組み方を紹介しています!
早速ですが、こんな言葉を聞いたことがありませんか?
理系は就職に有利!
今回の記事では、お子さんの将来のキャリア形成において、理系が有利!と言われる理由と今後の理系需要について紹介します。
目次
現代日本で理系脳が重宝される理由
簡単に言ってしまうと以上になります。皆さんも小中学校の社会の授業で日本の工業規模について習ったことがあるとは思います。
とはいえ言葉だけではピンとこないと思いますので、少々数値としてみてみましょう。
理系企業、文系企業というくくりは難しいのですが、この場では以下のようにまとめさせてもらいます。
- 理系企業:製造業(自動車、電機、化学、製鉄など)、IT・通信業
- 文系企業:広告、出版、教育、人材サービス業
理系企業でもコミュニケーション能力などの文系スキルは必要ですし、文系企業でも計算や分析などの理系スキルは当然必要ですので、あくまで便宜上と思ってください。
ではこの括りで東証プライムに上場している企業(旧一部上場企業の中の大企業)について見てみましょう。
2023年現在、東証プライム上場企業はおおよそ1800社程度ありますが、その中の内訳をみてみると
理系企業:おおよそ50%
文系企業:おおよそ10%
となっています。
非常に簡単な数値としての比較ですが、つまりは国内の大企業の数は理系企業が文系企業の5倍あるということになります。
STEM教育が有利に働く|IT人材の不足予想
これも色々なところで言われている話ですね。
日本のIT人材不足は深刻で、2030年には80万人のIT人材不足が予想されているそうです。お子さんが社会に出るであろう15年後20年後は分かりませんが、この数字が簡単に改善されるとは思えません。
ちなみにIT人材って何!?
IT人材という言葉としての定義は『ITの活用や情報システムの導入を企画、推進、運用する人材』となります。その中でも必要とされているスキルがプログラミングスキル、AI、データ分析といったスキルですね。
これらはすでに不足しつつあるだけでなく、今後さらに需要が高くなるスキルと言われています。
高需要≒好待遇
というわけで、社会に出るときに有利となりやすいわけです!
STEM教育分野は最新技術の真っただ中|幼児期から準備しよう
宇宙産業やAI、量子コンピューターなどの最先端技術についても当然ながら理系スキル・理系脳が当然のように必要です。現在はAI革命だったり第4次産業革命の真っただ中と言われています。
過去の例に習うのであれば
世界初のエンジンが出来たぞー!!
状態です。この状態から自動車の開発に携われば成功間違いなし!という状況ですね。この時代に自動車開発に携われる知識や技能を持っていたら有利ですよね。
そのAI版やその他新技術版が到来しつつあるというわけです。今はまだ序の口ですが、お子さんが社会に出る15年後20年後はさらに技術が進歩しているでしょう。
そんなビックウェーブに乗っかる、もしくは新技術を活用するためにも、理系の学問は必須というわけです。
理系脳と英会話を比べてみよう
それでも文系スキル、特に幼児教育における文系的な習い事の代名詞である『英会話』は非常に重要視されていますよね。
当然ながらよく言われるのが国際的な仕事が増えたためですね。多くの企業が英語のスキルを重要視していますし、それは理系の企業でも同様です。
しかし、あまり知られていませんが、理系スキルも同じく国際的に活躍するスキルなのです!
理系脳は英語と同じく国際的なスキル&カバーできる範囲が広い
物理学や化学、数学、コンピューターサイエンスなどの理系のスキルは、国や業界を問わず活用できます。
もちろん海外と仕事をする上では英会話能力が必要となることが殆どですが、それでも専門的な能力であるがゆえに就職や転職の幅が広がります。
世界中でやってるもんね
また、これらのスキルは専門的な職種だけでなく、ビジネスや政策決定などのより広範な分野でも役立つため、理系スキルはいろいろな部分で活躍してきます。
指導だけでなく分析・比較・計算を繰り返しています。
この辺りも理系の経験が大いに活きています!
つまりは理系スキルも英語と同様に国際的な仕事に繋がる能力というわけですね。端的に英語と比べるだけであれば、むしろ必要とされる場面がより多いと思います。
まとめ:幼児期に理系脳を育てたほうが可能性が広がる
- 理系の大企業は文系の5倍
- 今後さらに理系の需要が高まる
- 理系スキルは英会話と同様・グローバルな技能
今回は理系の需要や今後についてのお話でした。勘違いしないでほしいのが、文系のスキルも非常に重要であることは疑いようはありません。
ですが、色々な記事で書いているように理系分野・STEM教育や興味は小学校低学年までに決まってしまいます。
つまりはある程度お子さんが社会に出る際の可能性が小学校低学年までに決まってしまうわけですね。
どうしても幼児教育といえば英語が目立ってしまいますが、理系出身かつ世界トップシェアのメーカーに勤務していた私からしてみれば英語は後からでもなんとかなります。
英会話が出来るようになりました。
ですので、是非とも幼児期の教育は理系脳を育てることを忘れないようにしてください!