今回はSTEM教育(理科、技術、工学、数学教育)の要素、特に理科の要素がたくさん詰まった『学研の科学 万能顕微鏡と標本作成キット』の紹介です!
子供は4歳と2歳なのでまだやや早いのですが、4歳の娘が
と言いだしたので購入して遊んでみました!
※ちなみに私は分かりましたが4歳児が理解できるサイズにまでは拡大できませんでした。
目次
口コミ|学研の科学の顕微鏡を買って良かったところ
私自身、幼少期から大人になって子供が出来た今になっても学研の科学キットで楽しみ続けていますが、正直な口コミをしていきます。
- 顕微鏡自体がとても手軽に使える
⇒組み立て簡単で軽量コンパクト - その場にある物を拡大して観察できる
⇒高性能な拡大鏡のイメージ - 観察方法が3パターンと豊富
- 観察方法から光の性質が学べる
- 本誌がミクロの世界図鑑のように使える
- 知識があれば電子顕微鏡の構造にも繋がる
その他にも一般的な顕微鏡のように標本を作製して観察することも容易です。
教育・知育要素や学校の勉強とのつながりを考えると、どうしても顕微鏡というと生物要素が高めにはなりますが
- 身近な加工品を観察して表面工学や繊維学
- 塩の結晶を標本にして化学
- 石を観察して地学
- 観察方法3パターンの解説から光の性質
と、うまく観察対象を選べば幅広い科学分野の興味へとつなげることが出来ます。
また、キットだけでなく本誌自体にも様々な顕微鏡の拡大写真や電子顕微鏡で見た世界、科学技術や微生物についての話と真新しく楽しい情報が盛りだくさんでした。
ちなみに私は電子顕微鏡を扱っていた&原理を学んだ経験があるので、その解説もついており原理の基礎にも繋がるこのキットに懐かしさと喜びを覚えています。
口コミ|学研の科学の顕微鏡を買って悪かったところ
一方悪かった点、もう少し改善して欲しい点を挙げていきます。
- ピントの調節ネジが固め
※製品の個体差や組立が原因かも - 標本挿入部が緩く試料がずれやすい
- 付属まんがが家庭によってはなじみが薄い
ぱっとその場にある物を見る分には問題もなく、簡単に楽しめるのですが、標本(プレパラート)を使って観察する場合は若干難しさが入ってきました。
- 標本挿入部が緩くずれやすい
- ピント調節のネジが固くて力がいる
⇒調節により標本がずれることがある
その他、付属しているマンガのタイトルが『宅配ロッカー・宅配ボックスのひみつ』ですので、戸建て住宅に住んでいたりで馴染みのない家庭が少なくないかもしれません。
全体的な使用感|学研の科学『万能顕微鏡』
- 顕微鏡の組み立てはとても簡単(大人で5分)
- ライトが明るく子供には危ないので大人と一緒にすべき
- 手軽にいろいろなものを見れる(50~100倍)
- 標本作成と観察は小学低学年までにはやや難しいかも
本体もコンパクトで軽く、本格的な顕微鏡を買うことが難しい家庭でも手軽に実験できるキットです。
- 生き物や植物が好きな子供のいるご家庭
- 理系脳やSTEM教育に興味のあるパパママ
- 実験遊びを積極的に取り入れたい家庭
学校で習うような本格的な標本作成もあり、顕微鏡の映像を小型のスクリーンに映してみんなで見る、スマホで写真を撮ることもできます。
また、上の買ってよかった口コミにも書いていますが、観察する対象や使い方によって本当に様々な分野への興味へと発展させることが出来ました!
その他にも付属のキット紹介本はちょっとした「微生物の図鑑」「ミクロの世界の図鑑」のように使うこともできますので、学校理科の先取学習なんかにも使えますよ。
学研の顕微鏡キットはここがおすすめ
私が塾を経営するの中で感じたこととして
勉強が苦手=数学・理科が苦手と言っても過言ではないくらい、理系科目を苦手とする生徒の多さを実感してきました。
それでも、花や昆虫、生き物が好きな子供ってたくさんいますよね?
そんな子供の好きを理科の勉強に繋げることが出来る素敵な科学キットでした!
今回もパッケージに記載がある「6歳から大人まで」の文言の通り、大人の私も楽しく遊べました。
しかし4歳の娘にはまだ早かったようで、比較的反応はイマイチでした。
ですがそこは標本作成や拡大分析に触れる機会を作るためと割り切って、子供の前で遊んで見せています!
万能顕微鏡キットの全体的な遊び方|学研の科学
全体的な遊び方や必要な準備を解説していきます。
- 顕微鏡の組み立て(5分~10分)
- 色々な物をそのまま拡大観察
⇒標本が無くても色々な物が拡大できます - 標本を作製して拡大観察
- 標本をスクリーンに映して観察
- 本誌と漫画を楽しむ
顕微鏡の組み立て
今回の顕微鏡キットも、前回の大図鑑プロジェクターと合わせて組み立てがとっても簡単でした。
出典:Gakken
本当に簡単です。
- 赤いLEDユニットに電池を入れる(単三2本)
- LEDユニットにコネクタ・対物レンズと差し込む
- 接眼レンズを差し込む
完成
顕微鏡で見たいものが見つかってから組み立てても全然OK!なくらい簡単に組み立てられましたよ。
小学低学年以上なら自力で組み立てれると思います。
学研の顕微鏡でそのまま物を拡大観察
繊維の観察に使われる我が家のくまちゃん
普通顕微鏡と言えば、本体の台の上に標本をセットしてから観察するイメージがありますが、『学研の科学』の顕微鏡はそのままあるものの観察にも使えます。
写真のようなくまちゃんでもうまくやれば表面の繊維を観察できました。他にも
- そのままテーブルの表面を観察
- 本誌の真似をしてヨーグルトの蓋を観察
- 外で拾った滑らかな石を観察
- 付属まんがのインクを観察
と、色々な物がすぐに簡単に観察できました。
標本作成キットで標本づくりと標本の観察
出典:Gakken
そのままの物を観察することと合わせて、一般的な顕微鏡らしい標本を作成して観察することもできます。
こちらの観察方法は当然ながら結構本格的な実験になってきます。
ただ、学校の顕微鏡とは違い、標本の土台はプラスチック製、標本を押さえるのも透明なシールを使用していますのでガラスのように割れる心配は少なく、子供でも安全にあつかえます。
見本の標本(ヒマワリの花粉)も付属。差し込んで観察できます。
見本だけでなく自分たちで
- 植物を薄く切って構造観察
- 塩の結晶を作って形を観察
- 濁った水を観察して微生物探し
⇒液体用のヘコミ付きプレートもあります
などなどいろいろな観察が出来るようになっています!
この標本観察がちょっとイマイチでした
上のほうで悪かったと書いている部分がこの標本観察部分です。
上の写真のように差し込んで観察するのですが
- 差込み箇所が角度を変えられる=回る
- 標本部に留め具などは無く緩い
- ピント調節のネジがやや固め
⇒ピント調節のたびに標本が動く
ということで、標本の位置やピントを合わせるのにコツや慣れが必要でした。
この辺りが小学低学年までだと自分だけで行うには難しいかもしれません。
投影キットで観察内容を写真にも残せる
出典:Gakken
標本作成キットで作った標本をセットし、顕微鏡を垂直にすることでレンズ側から付属スクリーンに観察のようすを投影することもできます。
この投影型の使い方、投影・映した標本を撮影してシェアすることも出来ますし、同じく学研の「大図鑑プロジェクター」のように壁や天井に映すことも出来ますよ。
まんがでよくわかるシリーズ『学研の科学』特別編
出典:Gakken
知っている人には毎度おなじみの付属漫画。
今回はタイトルが『宅配ロッカー』から始まるので、一戸建て住宅や地方に住んでいる家庭には馴染みが無いかもしれません。
実際の内容としては
- 宅配ロッカーの説明
- 宅配ロッカーの歴史
- 宅配ロッカーとと環境や防災
- 未来への展望
と、それらに付随するより詳細かつ専門的な要素が多いコラム群になっています。
このコラム群まで興味を持って読み進めると、物流システムやエンジニアなど普通の生活をしていたら子供の目に見えない部分の情報や、宅配ロッカーから環境問題との繋がりまでどんどん色々な知識が増えていきます!
学研の科学の顕微鏡口コミとまとめ
今回は学研の科学『万能顕微鏡と標本作成キット』の紹介でした。
- 簡単にいろいろな物が観察できる
- 観察対象によって様々な分野の学びに繋がる
- プレパラートでの観察はややコツがいる
- 付属マンガは馴染みが薄いかもしれないが勉強になる
本当に手軽に観察できるところが嬉しい顕微鏡です。
すでに花や植物に興味を持っているお子さんには喜ばれやすいキットだと思いますし、それ以外の分野でも使い方ひとつで色々な発見が出来るキットでした。
上にも書きましたが4歳児の反応はさすがにイマイチ。ですが科学実験や分析に触れる機会を増やすという意味で割り切って使用しています。
理科に興味があったり興味を持たせたい、勉強自体得意に育てたいというご家庭は、ぜひ検討してみてください。