こんにちわ。幼児期からのSTEAM教育の研究を進めるみらい知育ラボの所長です。

ちいぴ
子どもにプログラミング教育を!ってよく聞くけど、おうちでは何から始めていいかわからないんだよね…

所長

OK!今日は幼児教育のプログラミングについて、初心者向けかつ日常で出来る内容を紹介します!

今や小学校からプログラミング教育が始まり、幼児教育でも取り上げられることが多いプログラミング。でも、未経験で何から始めればいいかわからない!というパパママも少なくないのではないでしょうか。

もちろん優秀なプログラミング知育玩具がたくさん出回っていますので、そちらを活用しても全然オーケーですが、その前段階にスポットを当てて紹介していきます!

この記事はこんな人向け
  • 4歳から小学校低学年くらいまでのお子さんをもつパパママ
  • お子さんのプログラミング教育に興味がある
  • プログラミングの経験がない

この記事ではプログラミングって簡単にどういうこと?から、日常生活や知育遊びの中で出来るプログラミングの基礎を紹介していきますので、ぜひ読んでいってください!

プログラミングってどんなもの?

ちいぴ
そもそもプログラミングって何なのさ?
所長
端的に言えばコンピュータへのお願いの仕方かな

コンピュータ君は人間じゃないので、与えられた指示をある条件に従ってひたすらこなしてくれます。PCやスマホのほぼ全ての動作がプログラミングされたものですね。

非常に単純な動作で例として、1×5を計算させるとしましょう。

1×5のプログラミング計算例

◆1×5と入力
 0+1=1
 1+1=2
 2+1=3
 3+1=4
 4+1=5
◆以上の操作を5回繰り返して1×5=「5」と出力

こういった流れを内部で繰り返しています。

ちいぴ
ええ、全部1ずつ足すの?めんどくさ~
所長
コンピュータ君は「物体」なので、「電気が流れる=1」「流れない=0」の2パターンしか認識できないから仕方がないよ。

とまあ、伸るか反るかだけの融通の効きにくいコンピュータ君なので、どういう動きを繰り返すかしっかり指示してあげないといけません。

この指示を考えるのがプログラミングと思ってください!

プログラミングに必要な考え方

所長
今回は幼児向けに実践できる範囲に絞りますね!

上で挙げた例、コンピュータ君には次のようなプログラミングという名の指示をしています。

コンピュータ君への指示内容
  1. まずは0,1,2・・・っていう数字を考えるよ
  2. 一番初めは0だよ!
  3. 前の数に1足してね!
  4. その答えにまた1を足してね!
  5. 3番と4番の流れを5回繰り返してね!
  6. 出た答えを教えてね!
ちいぴ
丁寧に教えるんだね
所長
すごい端的な例だけど、基礎的な考え方の重要な一部分だよ

さて、ここで大事な部分として、指示の順番繰り返しの概念が出てきます。

何せ伸るか反るかの融通が利かないコンピュータ君相手です。この指示の順番が少しでも入れ替わると間違った答えが出たりそもそもコンピュータ君が動いてくれなかったりしますし、繰り返さないと答えが出てくれません。

シーケンスだったりループだったりといった呼び方はあるのですが、ようは

所長

知育玩具で指示を練習するのもいいけどまずは順番と繰り返しの概念を勉強させよう!

って話です。ほかにも条件分岐と呼ばれる概念など、幼児期からでも簡単に練習できるものはあるのですが、今回はこの順番と繰り返しに絞った日常生活中の知育遊びについて紹介します。

日常の中のプログラミング

ちいぴ
「順番」や「繰り返し」って言われると、いろいろな場面が思いついてきたよ!

「プログラミング」と言われるとやや身構えますが、「順番」や「繰り返し」だといろいろなものがあふれていますよね。

例えば

保育園に行くための朝のプログラム
  1. 朝7:00に起きる
  2. 朝ご飯をしっかり食べる
  3. 歯を磨く
  4. 着替える
  5. 保育園へ出発
  6. 一週間繰り返す

これもしっかりとしたプログラミング的な日常生活の一部です。このように日常にプログラミング的な要素が隠れていますので、あとはそれをお子さんに意識させてあげることから始めましょう!

ちいぴ
どうやって意識させるの?
所長
まずは繰り返しであることや順番であることを
言葉に出すことからスタートかな

例えば「保育園に行くために朝何をするでしょうか?」みたいなクイズ形式で始めてもいいでしょう。お子さんが小さいと、保育園に行くまでの行動も順番にならずバラバラで出てくることがあると思います。

その場合は「じゃあまず何から始める?その次は?」と順序だてて考えるよう促してあげてください。

その他にも「ごはんと歯磨きどっちが先だっけ?」「何でごはんが先だと思う?」と、順序とその理由を結び付けるとより活発にプログラミング的思考が働くようになりますよ!

幼児と出来る日常遊びのプログラミング例

ここからはプログラミング要素、特に順序や繰り返しを含んだ日常遊びの例を紹介していきます。

例:サンドイッチ作りとプログラミング的問答

サンドイッチというだけでピンとくるかもしれません。これは順序がメインですね。

サンドイッチ作りのプログラム
  1. お皿を出す
  2. パンを乗せる
  3. バターを塗る
  4. レタスを乗せる
  5. ハムとチーズを乗せる
  6. パンを乗せる
  7. 人数分作る

これも立派なプログラム。一つ一つの動作を言葉に出しながら一緒に作ってあげてください。

一日では難しいかもしれませんが、何回かやるうちに慣れてきたらわざと順番を間違えて反応を見たり、具材を変えて別パターンでやってみたりとバリエーションができますね!

例:スーパーでのお買い物でプログラミング基礎

私がよく子供とやっている、区画が整理されたスーパーでのプログラミング的な活動です

おやつコーナーまでプログラミング的に移動

◎お子さんと一緒に昔のゲームみたいに移動します
◆ルール
 「右向け!」で右に90°回る
 「左向け!」で左に90°回る
 「進め!」で進む
 「止まれ!」で止まる
◆目的のコーナーについたらゴール

これも一種のプログラム。ある特定の入力(進め!などの言葉)に対し、特定の出力(移動や行動)を繰り返します。

元気のいいパパママなんかは肩車をしながらやると喜ぶかもしれません。

これはルール以外の言葉に対しては「どうすればいいの?」とコンピュータでいうエラーを返すように反応してあげると、よりプログラミング的になりますよ!

例:お話作りでプログラミング学習

これは少し難易度が高くなります。4歳半~が対象でしょうか。

ストーリーテリングによる練習
  1. 子どもにに物語を考えてもらう
  2. 物語の登場人物を考える
  3. 出来事を順序立てて説明してもらう

ストーリーの構成や展開を考えることで、順序の概念を学びます。三匹の子豚みたいな物語だと繰り返しの概念も入ってきます!

小学生になってからだと、毎日日記を書いてもらって内容をチェックでもいいですね!

所長
パパママも手伝って一緒に紙芝居みたいに作っていくと
視覚化出来てよりいい練習になりますよ!

まとめ:プログラミングの基礎は日常にもたくさん隠れている

ちいぴ
意外と簡単なことから始められるんだね
プログラミング教育で意識してほしいこと
  • 幼児のプログラミング教育は特定の指示を繰り返すことから
  • 日常生活で順序と繰り返しを意識しよう

今回お伝えしたのはプログラミングの中の「順番」と「繰り返し」の概念の知育遊びでした。

所長

特に「順番」は論理的思考力育成にも大いに役立ちますので是非意識してみてください!

これらは普段の生活に取り入れられるという意味で紹介していますので、これだけじゃ物足りないといった場合やもっとプログラミング教育に力を入れていきたいと考えるパパママは、知育玩具と合わせて取り組むとより効果的ですよ!

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