そんなパパママに向けて、今回は有名どころの子供向け図鑑3社
「学研の図鑑NEO」「小学館の図鑑LIVE」「講談社の動く図鑑move」の各図鑑ついて、全体的な違いとテーマ別の選び方・おすすめ図鑑を紹介します。
シリーズ別・メーカ別ではなく、テーマ別です。
「植物」ならこのメーカーの図鑑!という選び方でのおすすめですね。
シリーズで揃えるなら小学館の図鑑NEOをお勧めします。
- 3歳~小学校高学年までの子供に図鑑を買ってあげたい
- メーカーごとの図鑑の違いが知りたい
- どの図鑑を買うべきか選び方を知りたい
- 結局この図鑑はどこがおすすめ?
どの種類を買えばいいか迷っているパパママは、ぜひ参考にしてみてください。
目次
【比較】3社の図鑑NEO,LIVE,moveの違い
どれも素晴らしい図鑑ですが、結論からまとめると以下のようになります
- 小学館の図鑑NEO
情報量が豊富
ドラえもんのDVD動画付き - 学研の図鑑LIVE
ビジュアルが綺麗
DVDとスマホで見れる3D資料付き - 講談社の動く図鑑move
ビジュアルが綺麗
教育要素の高いDVD付き
テーマ・・・「恐竜」「植物」などの図鑑タイトル
- 小学館の図鑑NEO
調べもの・難解なテーマ向け:「昆虫」「宇宙」など - 学研の図鑑LIVE
人工物や実物を見る機会が少ないテーマ向け:「魚」「しくみ」など - 講談社の動く図鑑move
勉強したい・深く知りたいテーマ向け:「人体」「恐竜」など
これはあくまで各メーカーコンセプトに合わせた全体的な内容と、私が実際に図鑑を比較して考えたものですのでご留意ください。
そもそも各メーカーのコンセプトが違い、図鑑ごとに良いところがあります。ですので、そのコンセプトがより活かせる図鑑テーマはコレ!という形で選んでいっております。
小学館の図鑑 NEO
まずは言わずと知れた小学館の図鑑シリーズ、小学館の図鑑NEOです。パパママの世代だとNEOの前の図鑑を持っていた家庭も少なくないと思います。
累計1300万部を突破している人気の図鑑シリーズです。
メーカー | 小学館 |
対象年齢 | 3歳から小学高学年 |
金額 | \2200 |
図鑑の特徴 | 図鑑の情報量が多い |
付録 |
ドラえもんのDVD動画 ※付属していない図鑑もあります |
その他 | 情報が多い分、他2社の図鑑と比べると写真やイラストのサイズが小さいものが多い。一般的な図鑑らしい図鑑で調べものにも便利。 |
他の図鑑と比べて、一冊の中で触れている情報が多めです。例えば「小学館の図鑑NEO宇宙」であれば、宇宙に関連した重力・X線・ニュートリノなど、テーマから関連した内容が多く載っています。
また、情報が多いので昆虫などの実物を調べるのにもおすすめの図鑑です。
動画:ドラえもんの付属DVD
そしてありがたいのがドラえもんが動画紹介をしてくれる付属DVD。
何が嬉しいかというと、その図鑑の内容に興味の無い子供も楽しく見てくれること!
このブログでもよく紹介しているSTEM教育分野は、やや日常生活から離れた教育内容でもあることから比較的興味を持ちにくいので、理科や工学に興味を持ってもらえるような宇宙図鑑や鉱石図鑑、科学の実験図鑑をドラえもんが紹介してくれるのは非常にうれしい付録です。
学研の図鑑 LIVE
次に紹介していくのが「学研の図鑑LIVE」です。
このシリーズは実物大の写真やイラストなどを組み合わせた、ビジュアル重視の図鑑です。また付録のDVD動画とスマホアプリを使い3D資料を見ることができるのも特徴です。
メーカー | 学研 |
対象年齢 | 3歳から高学年 |
金額 | ¥2200~¥2420 |
図鑑の特徴 | 写真集のようなビジュアル |
付録 |
DVD映像+オンラインで視聴可 3D映像で360°観察できるAR |
その他 |
多くのDVDはBBC(イギリスの公共放送)で作成されたドキュメンタリー動画で、一部がオリジナル編集動画。 |
迫力満点のCG動画があったり、実物大の写真やARで見る3D映像だったりと、図鑑に載っている内容をより現実に近いものとして学習できます。実物を見る機会が乏しいテーマの図鑑に向いていると思います。スマホやタブレットを通じてオンラインで動画が見れるのも大きいですね。
付属特典|AR:拡張現実を用いた3D映像
スマートフォンやタブレットの操作に慣れていたり、最新のIT技術や新しい体験が好きな子供にはとても楽しい付録となるであろうこのARを用いた3D映像体験。
ゲームやアプリのキャラクターと並んで写真が撮れたりするアレですね。
特に恐竜図鑑や昆虫図鑑だとより楽しく活用できると思います。
STEM教育的にはもののしくみ図鑑なんかこの機能が嬉しいですね
とはいえ、タブレットならまだしもスマホの画面で「大迫力3D」とはなかなか参りません。お子さんによっては食いつきがイマイチなこともあると思います。
ですが、ARという最新技術の一端に小さい頃から触れ、その技術自体に興味を持つきっかけにもなります。とくに工学分野や最新技術への興味、理系脳を育てたいといったご家庭はぜひ取り入れてみてください。
講談社の動く図鑑 move
最後に紹介するのが「講談社の動く図鑑 move」シリーズです。
こちらも学研の図鑑LIVEに負けず劣らずのビジュアルにこだわった図鑑で、綺麗で躍動感のある写真やイラストで紹介されています。また、「動く」図鑑の名の通り、全図鑑に動画DVDが付属しており、NHK制作の長編動画が見られます。
メーカー | 講談社 |
対象年齢 | 3歳から高学年 |
金額 | \2200 |
図鑑の特徴 | 写真集のようなビジュアル |
付録 |
NHK制作のDVD動画 |
その他 |
テーマをより探求するような動画で、図鑑の内容と合わせてその図鑑タイトルの理解を深めるのに適した内容。 |
綺麗で写真集のようなビジュアルと、各図鑑タイトルの要素を掘り下げた内容が特徴で、動画の内容と合わせて深くテーマ探求をするような図鑑となっています。
動画自体もそのテーマに対して理解を深めることを手伝ってくれるような内容が多いですね。
動画:NHKのスペシャル映像入りDVD
NHKのスペシャル動画ということで、ほとんどの図鑑シリーズはNHKの教育テレビで作成された動画を編集した内容のDVDが付属しています。
NHK教育・Eテレの内容ということもあって、ほかの図鑑と比べても輪をかけて教育・知育になる動画が収められています。
ただ、教育的な動画が多いということは、その図鑑内容に興味を持っていない子供には面白くない可能性もあるので注意してください。教育要素が大きい分、エンタメ性が少ない映像作品もあります。
私としては図鑑自体が興味を持たせるきっかけの一つなので、仮に動画に興味を持ってもらえなくても、ビジュアルが綺麗な図鑑として揃えておき、その分野に興味が出たら動画も見る、といった流れでも全然OKだと思っています。
図鑑の比較まとめ
小学館の図鑑neo | 学研の図鑑LIVE | 講談社の動く図鑑move | |
対象年齢 | 3歳から高学年 | 3歳から高学年 | 3歳から高学年 |
金額 | \2200 | \2200~\2420 | \2200 |
図鑑の特徴 |
一番人気のあるシリーズ 情報量が多い |
写真集のようなビジュアル 実物をイメージしやすい |
写真集のようなビジュアル 図鑑テーマを深く探求 |
付録 |
1. DVD(※一部タイトルでは無し) ドラえもんの解説動画 |
1. DVD+オンライン BBCドキュメンタリーとオリジナル編集動画 2. ARによる立体映像 |
1. DVD NHK制作の動画 |
付録について | 興味の無い分野でも楽しく見れる動画 | ARで最新技術や工学に触れることができる | 教育的・勉強になる動画 |
それぞれに異なった魅力がありますね。
異なった魅力があるからこそ、個人的にはシリーズで揃えるのではなく図鑑のテーマごとに適したメーカーの図鑑を購入するべきだと思っています。
全体的な比較に対する注意点
各図鑑をメーカー別で特徴を記載してきましたが、これはあくまでも各メーカーの図鑑シリーズにおける代表的なものです。
最初にも書きましたが、一部の図鑑タイトルではこの内容に合わないものもありますので注意してください。
例えば、学研の図鑑LIVEや講談社の図鑑moveでは「写真集のような載せ方」と言ってはいますが、例えば鉱石図鑑などでは多種の鉱石を紹介するため、「写真集のような」ページは比較的少なめとなっています。
また、小学館の図鑑 neoについてもDVDが付属していないものや、動物の写真よりイラストが多いものもあります。
全てのテーマが同じ仕様では無い点にご留意ください。
というか、「図鑑」ってだけで素晴らしいものですので。
【選び方】テーマ毎の細かい図鑑の選び方
ではこれまで挙げてきた各図鑑の特徴から、私が考えるテーマに適した図鑑シリーズをまとめます。
- 興味が無い/持ちにくいテーマ・幅広い知識を知りたい・実物を詳しく調べたい
小学館の図鑑NEO - なかなか見れない実物をイメージしたい・IT技術に触れさせたい
学研の図鑑LIVE - より深く知りたい・勉強させたい
講談社の動く図鑑move
それぞれの理由や説明をしていきますね。
小学館の図鑑NEOがおすすめの図鑑テーマ・タイトル
お子さんが興味の無い分野・難しいテーマの図鑑、実物を図鑑で調べるのであれば、小学館の図鑑NEOシリーズがおすすめ。
ドラえもんのDVDが付属しているので、「今は興味が無いテーマだけど子供に興味を持ってほしい!」という図鑑や、「宇宙」などやや理解が難しいテーマの図鑑もドラえもん動画が楽しく導入してくれます。
また、小学館の図鑑NEOは幅広い情報が載っているので「実物を見て図鑑で調べる」といった使い方をするのにもおすすめです。そういう意味では実物がすぐ見れるテーマ(植物図鑑など)もこの図鑑シリーズがおすすめです。皆さんが住んでいる地域にもよりますし、釣りが趣味なら魚図鑑、動物園が近くにあるなら動物図鑑も良いですね!
あとは身近なものの図鑑だね
注意点として、小学館の図鑑NEOの地球図鑑については、確かに難解かつ興味を持つ子が少ないテーマですが、残念ながらドラえもんDVDが付属していません。。。
学研の図鑑LIVEがおすすめの図鑑テーマ・タイトル
実物のイメージを湧かせたい・持たせたいもの、実在するけどなかなか見れないものの図鑑なら、きれいな写真や実物大写真とARで3Dが見れる学研の図鑑LIVEがおすすめ。
綺麗な写真や実物大の写真が載っているので、見る機会の少ないテーマの図鑑、動物や魚の写真をより実物に近いものとしてみることができます。
それも踏まえてアプリで3D映像を見ることもできるので、「乗り物」など人工物を扱ったテーマの図鑑も学研の図鑑LIVEで合わせて見てほしいです。
講談社の動く図鑑moveがおすすめの図鑑テーマ・タイトル
そのテーマを深く探求し・より勉強になる知識の習得をしてほしいならNHKの教育動画と詳しいテーマの解説が乗った講談社の動く図鑑moveがおすすめです。
お子さんが興味を持ち、「もっと知りたい」と思っているようなテーマの図鑑だと、ほかのシリーズよりも掘り下げた内容やNHKの教育動画が付属しているのでさらに興味を加速させてくれます。
あとは「恐竜」など誰もがそれだけで興味を持つシリーズ、「人体の不思議」のように人体の解説だけでなく作用を探求するようなテーマにもこちらがおすすめですね。
【おすすめ図鑑】この図鑑テーマはこのメーカーがおすすめ!
最後に各メーカーで個人的におすすめする図鑑を紹介しておきます。
基準としては「興味を持ちやすいか」「立体で見てほしい」「興味を持ちやすいならより勉強してほしい」「単純に買って良かった」「その他個人的見解」からおすすめしています。
図鑑の種類 | おすすめの図鑑 | おすすめ理由 |
恐竜図鑑 | 講談社の動く図鑑move 恐竜 | みんな好き⇒勉強してほしい |
動物図鑑 | 学研の図鑑LIVE 動物 | 実際のサイズを見てほしい |
植物図鑑 | 小学館の図鑑NEO 植物 | 実際の花を豊富な資料から探してほしい |
鳥図鑑 | 小学館の図鑑NEO 鳥 | 実際の鳥を豊富な資料から探してほしい |
昆虫図鑑 | 小学館の図鑑NEO 昆虫 | 実際の虫を豊富な資料から探してほしい |
魚図鑑 |
※2023年6月に新版発売予定 |
実際のサイズを見てほしい |
爬虫類・両生類 | 講談社の動く図鑑move は虫類・両生類 | 写真が好み |
宇宙 *STEM | 小学館の図鑑NEO 宇宙 | 興味を持ちにくいからドラえもんが活躍 |
乗り物 *STEM | 学研の図鑑LIVE 乗りもの | 構造物は是非立体で見てほしい |
仕組み図鑑 *STEM | 学研の図鑑LIVE もののしくみ | 構造物は是非立体で見てほしい |
鉱石・化石 *STEM | 小学館の図鑑NEO 岩石・鉱物・化石 | 興味を持ちにくいからドラえもんが活躍 |
人体 | 講談社の動く図鑑move 人体のふしぎ | 勉強になり動画も興味を持ちやすい内容 |
地球 | 講談社の動く図鑑move 地球のふしぎ | イラストが好み・興味を持ちにくいけどドラえもんDVDが無い |
危険生物 *STEM | 小学館の図鑑NEO 危険生物 | 身近な生物を豊富な資料から探してほしい |
科学実験 *STEM | 小学館の図鑑NEO 科学の実験 | 興味を持ちにくいからドラえもんが活躍 |
おすすめした図鑑の中で「*STEM」とつけているものはSTEM教育(理科、工学、技術、数学教育)の分野とよりつながりの深い図鑑です。
これらの多くは普段の生活の中ではお子さんが興味を持ちにくいものであり、さらにはほかの分野からも興味がつながりにくいものですので、逆に率先して揃えるようにしてみてください。
ちなみにここに挙げた以外にも各社図鑑を販売していますので他にも気になる図鑑があるようであれば見てみてください。申し訳ありませんが私が買っていない、実物を比較していない図鑑に関しては載せていません。
その他:図鑑の購入について
私の家ではよほどのことが無い限り、図鑑を買う際金額や数・大きさなどを気にしないようにしています。
図鑑自体が好奇心を育てる物であり、またいろいろな興味を引き出すための道具であるからです。そして何より子供が喜ぶ・確実に勉強になる本だからです。
図鑑の内容でテストの点に直接結びつくこと多くありませんが、「楽しく学術的な知識を増やす本」というだけで買わない理由はありません。
金銭的に難しいならまだしも、仮にお子さんが受験生で自分の意志で参考書を欲しがった時、買ってあげない家庭は少ないと思います。
また、このIT化の社会で「調べる」だけであればスマホを使えば簡単にできますが、これはあくまで調べる物を「知っているから」できることであり、「知らないものに出会う」という意味で図鑑のほうが圧倒的に多くの機会を提供してくれます。
是非ともお子さんが小さいうちから様々な物事に関心を寄せることができるよう、いろいろな図鑑を買ってあげてください。
特にSTEM教育に関係する分野もよろしくお願いします!