今回はお勉強しない子のお話

ちいぴ
本屋でワークを買ってきて息子(4歳)にお勉強させようとするんだけど全然できなくて。。。
一緒にやると怒ってしまうし、でも勉強させなきゃだし。。。

年中さんや年長さんになって小学校が見えてくると、お子さんのお勉強を考えるご家庭も多いと思います。

ただ、いざワークを買って初めて見ても

  • 思ったように進めてくれない
  • すぐに別のことをしたがる
  • うまく出来なくてパパママが怒ってしまう

といった話もよく聞きます。

今回はお子さんが勉強を嫌がる原因の分析と、実際に効果があった勉強の進め方を紹介していきます。

この記事の内容
  • 義務としてさせる勉強は嫌がるもの
  • まずは『勉強』の枠を広げる
  • 4歳の娘に効果があった勉強法

以前にも似たような記事を投稿しましたが、そこからさらに私が勉強したことによるバージョンアップ版です。

私の塾経営の経験や、多くの教育論文を調べた結果から、4歳や5歳くらいのお子さんはワークを使っての勉強よりも、もっと他のお勉強の方が将来的に有効になりますよ!

嫌がるその勉強、義務になっていませんか?

まずはお勉強の進め方チェックから。

『義務として』鉛筆をもたせていませんか?

つまりは『勉強はしないといけないから頑張ろう!』という気持ちでワークに向かっていませんか?

ちいぴ
でも小学校でみんな勉強するし
しなきゃいけないよね?

確かに小学校、中学校と義務教育と呼ばれていますし、嫌なことでも頑張って勉強しないといけないときは来ます。

ですが、塾の経営で1000人の子供たちを指導してきた私は少なくとも幼児期はそこではないと感じていますし、多くの教育に関する研究も別の見解を出しています。

所長
突然だけど
日本国憲法暗記して!
ちいぴ
え!
なんで!!?
所長
日本で暮らすんだから大事でしょ!
暗記して!

まーほとんどの人が嫌だと思います。

憲法が大事なのはわかっていますし暗記して悪いことはないと思いますが、嫌ですよね?

小さいお子さんだろうが小学生中学生だろうが、勉強を嫌がる理由はその多くがコレなんです。

大事だから、みんなやっているからと言われても、結局のところ『やりたくない!』って言うのがすべての原因。

つまりは勉強をさせる方法=意欲を沸かせる方法を考えることが一番重要となります。

ですのでこの記事では

  • お子さんに勉強したいと思ってもらう方法
  • お子さんが嫌がらない勉強の仕方

という二つの観点からお勉強のコツを紹介していきますね。

中高生であれば進学やテストの点といったある程度分かりやすい意欲の源が用意できるのですが、相手が小さいお子さんだとなかなか難しいですよね。

4歳が勉強を嫌がるときにやってみるべき5つの方法

ちいぴ
嫌がる理由は何となくわかったよ
でも将来のことを考えるとお勉強させないとだめだよね?

それはその通り。

お勉強が苦手に育って、いざ必要な時期、つまりは行きたい進路ややりたいことが見つかったときに、勉強が苦手でとても苦労した子供たちをたくさん見てきました。

でも年齢関係なく興味の無い子に「勉強しなさい」で勉強させるのは本当に至難の業です。

そこで今回は、勉強を嫌がる子供、特に4歳くらいのお子さんに勉強をさせる方法として、実際にやってみて効果がバッチリ見られたものを紹介していきます!

パパママの考え方を変える【4歳お勉強嫌い】

他人を変えるよりもまずは自分が変わるほうが簡単!ということで、まずはパパママの考え方を変えましょう。

勉強=紙と鉛筆

ではなく

勉強=経験

と言い換えてみましょう。別に字を書くことだけが勉強ではありませんよね?

ちいぴ
色々な経験をさせようってこと?

もちろんそれもあります。でもそれだけではありませんよ。

  • 子供の「なんで?これは何?」を面倒がらず答えてあげる
    ⇒探求心を育てて勉強好きに近づく
  • 一つの物事に集中している様子を見守る
    ⇒集中力と思考力の向上
  • 興味を持ったことを一緒に調べてあげる
    ⇒まずは好奇心を持ったものから勉強する

など等、真新しい経験だけでなくこれらもすべて経験です。

そう考えると、お子さんが「勉強」している機会ってとっても多いんです。

こういった考え方をするだけで、パパママの「勉強させなきゃ」という焦りも和らぎますし、お子さんも楽しく学べます。

所長
お勉強のワークの前に
図鑑を沢山揃えてあげたいですね!

親の真似をさせる:勉強嫌いの4歳が食いつきました

お次はこちら。

子供ってパパママの真似、大人の真似が大好きです。

だったらお勉強の真似もさせちゃいましょう

ちいぴ
パパママも勉強するってこと?

それもありますが、他にもいろいろと方法がありますよ!

  • パパママが勉強する姿を見せる
    ⇒鉛筆を持たせたいなら書く姿を見せる
    ⇒図鑑に興味を持たせたいなら親が先に読むなど

  • パパママが「勉強頑張ったよ」と経験を話す
    ⇒嘘でもOK。「ママも小さい頃は勉強頑張ったんだ!」など
    ※勉強させるために話すのではなく普段の会話の中で!

  • 大した事じゃなくても「今勉強中だよ」と教える
    ⇒たとえ小説を読んでいても「お勉強」と答える
    ⇒大人になっても勉強してるよと伝える
所長
我が家もこれが効果抜群でした!
食事の時や遊びの時にちょくちょく入れてると
「私もしたい!」と食いつくようになりました!

大切なのは親の「勉強させるため」というオーラを隠すこと

さも「勉強するのが普通だけど?」くらいの態度で刷り込んでいきましょう。

書く以外の勉強を増やす:鉛筆がダメなら内容理解

これは少々さきほど挙げた「考え方を変える」と似た内容にはなります。

簡単に言えば「読む」勉強を増やしましょう。

所長
小学校のお勉強も書くだけじゃなくて
半分は読んだり発表したりですよね。
そこを取り入れるお勉強です。

簡単なのが国語のお勉強。

ひらがなの書取りももちろん大切ですが、小学校入学から大学受験までの道のりを考えると最終的に国語って「読解がメイン」で「漢字の知識などはサブ」的な位置づけになります。

ですので、絵本や物語を読んであげることがそのままお勉強です。

ちいぴ
確かにそうかもしれないけど
読むだけだとあんまりお勉強って感じがしないんだけど。。

確かに絵本を読み聞かせるだけだと、お子さんにとってただの楽しい時間のように感じられるかもしれません。

でもそれっていいことですよね。つまりはお勉強が楽しいわけですから。

小学校でも教科書の文字を読めるのも内容の理解もどっちも大事。その内容の理解を楽しめるってことは素晴らしいことです。

さらに効果的!『対話型の読み聞かせ』

それでもただ「絵本を読んであげるだけ」では教育効果に疑問をもつパパママには、その発展として対話型の読み聞かせ』を強く推奨します

所長
絵本の内容についてお話しながら一緒に読む勉強方法です。

国語のテストを思い浮かべてみると、こんな問いが良くあったと思います。

  • この時の主人公の気持ちに近いものを次から選べ
  • ここで少女が○○したのはなぜか?
  • これについて自分の意見を書きなさい。

これを絵本の読み聞かせに取り入れていきましょう

すなわち、絵本の読み聞かせを途中でいったん止めて

  • 「なんでこの子はこんなことしたのかな?」
  • 「このあとどうなると思う?」
  • 「○○ちゃんだったらどうする?」

といった問いかけを挟みながら読んでいく方法です。

国語のテストや授業中の発表内容を絵本に取り入れるわけですね!

所長
これも本当に効果が高かったです。
4歳の娘にやって1カ月で、登場人物の背景や自分だったらどうするかを自発的に考えるようになりました。

この対話型読み聞かせについては、より詳しい記事を作成していますのでよければそちらも見てみてください!

クイズやなぞなぞ・迷路遊びで「思考=遊び」にする

お次はこちら。クイズやなぞなぞ、迷路遊びを取り入れる方法です。

ちいぴ
直接勉強とは関係ないような…

その通り。これは直接的な勉強ではありません。

お勉強を嫌がる4歳・5歳くらいの子供を勉強好きにさせるための前段階です。

この目的としては

「考えて問題をこなすこと」を遊びにする点にあります。

始めは普通のなぞなぞから始めて、ゆくゆくは勉強に関係する事柄のクイズへと発展させても良いですよ!

所長
あくまで遊びとして。
本人が「答えを当てたら楽しい」と思えるようにしてあげてくださいね。

お勉強が嫌いでもクイズ形式で楽しく知識を学んだり、なぞなぞには逆さ言葉など文字を使った言葉遊びも沢山含まれています。迷路遊びなんかは試行錯誤も入るので将来的なプログラミングの練習にもなりますよ。

答えることが好きになったところで「賢いね!」「凄いね!」と褒めてあげて

『賢い事や頭を使うことは凄い!』とお子さんに理解してもらいましょう

そこまでくれば勉強が出来るのが凄い!まであと一歩です。

勉強になる『遊び』をする:4歳は遊びなら喜びますよ

学習塾を経営する中で数多くの生徒を見てきましたが、勉強が得意な子は総じて勉強と遊びの区別が少なく、特に理数系はパズルのような感覚で解いている生徒が多いです。

だからこそ、お家での勉強も遊びと区別が無いものを積極的に取り入れてみてください!

  • かるた遊び⇒平仮名の勉強
  • トランプ遊び⇒数の概念を勉強
  • ブロック遊び⇒図形と立体の勉強

こんな風に、明確に遊びであるにもかかわらず勉強になるものは沢山あります。

他にもより勉強に近い形で遊びを取り入れるのであれば

  • 市販の実験遊びキット
  • 外で見つけたものや好物などを図鑑で調べる
  • シールがメインの勉強ドリルを選ぶ

などもおすすめですよ!

「勉強の形」に拘らず、「勉強で学ぶ内容」を遊びから取り入れるようにしましょう。

そもそも紙と鉛筆は最終手段

上にも書いたように勉強が得意な子は勉強と遊びの区別が少なく、また生活との区別も少ないです。

私が塾で見てきた中でも、賢い子供は「普段の生活や遊び」と「勉強」との距離が近いんです

ちいぴ
どういうこと?

勉強できる子は、口には出さなくとも自然に日常生活で何気なく勉強した内容を実践しています。

  • スーパーの買い物で割引価格を計算してみる
  • 習った雲の名前を実物と比べる
  • お風呂のとき光の屈折で指が縮む様子を見てみる

この辺り、すぐに出来るし、特別目的をもって探さなくても日常の中でふと目に入ってくる内容です。

ですがこういった日常の中で「勉強内容を実践する子」と「しない子」が明確に分かれており、する子は賢い子がとても多いです。

所長

そして「しない子」の常套句が
『勉強なんてなんの役に立つの?』です。

暮らしの様々なところに勉強した内容が生きていますし、逆にどこで勉強内容が使われていないのか知りたいくらいなんですけど、勉強と生活が別のものとして離れてしまっている子にはそれが分からないんですよね。

そして当然、勉強と生活の結びつきを意識しない子は勉強が出来ないことが多いわけです。

だからこそ4歳や5歳といった勉強と遊びの区別がついていない時期であればこそ、紙と鉛筆を使った形通りの「お勉強」よりも、「遊びの中の学び」「暮らしと繋がっている学び」といったものを重視してあげてください!

遊びと学びを結び付けるのが難しいと感じるときは

ちいぴ
遊びと勉強をくっつけるのが大事なのは分かるけど
結局何すればいいの?

まずは今回紹介したような「勉強になる遊び」から始めてみてください。

そこから今度は逆に「生活の中で気になったものを調べる」習慣が付くと勉強と生活の距離がぐっと縮まります。

そして嫌がらない範囲で構いませんので

一番意識して欲しいのが日常で計算や数を数える習慣です。

所長
数学は幼児期と中学・高校での学力が強く結びつくので是非日常に取り入れる準備をしてあげてください。

市販のワークを利用したいのであれば、ひらがなの書取りといったものよりも日常生活の知識を問うものの方がおすすめです。

また、通信教材を使うのであれば日常と勉強の結びつきが強いZ会書く勉強がほとんどないモコモコゼミもおすすめですよ!

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