
早速ですが、知育おもちゃ売り場などでよく見かけるマグネットブロック、ピタゴラスシリーズとマグ・フォーマーシリーズについて、全体的な違いと遊び方・買うならコレ、といった点をSTEM教育(理科、工学、技術、数学)の観点も交えながら紹介します。
どちらも磁石でくっついて組み立てるという点では似たオモチャに見えますが、適した遊び方が異なるので是非知育おもちゃ選びの参考にしてみてください。

素敵な知育おもちゃです
それらと合わせてピタゴラスに似たマグビルドやマグフォーマーの類似品についても書いていますので是非参考にしてみてください。
- 知育おもちゃを探している
- マグネットブロックのおもちゃを買いたい
- ピタゴラスとマグフォーマーの違いを知りたい
- どんなオモチャか・どの商品から買うべきか感想が知りたい
- STEM教育や理系脳に興味がある
私の家ではピタゴラスもマグフォーマーも、どちらもかなりの数を購入して遊んでいますので、ぜひ参考にしてみてください。
また、とくにマグ・フォーマーは類似した磁石ブロックの知育おもちゃがたくさん出回っていますので、そちらの参考にもなると思います。
目次
【比較】ピタゴラスとマグフォーマー:全体的な比較

どちらも子供が1歳半の時に購入してから3年たちますが、いまだに楽しく遊んでくれています。簡単に違いをまとめると次のようになります。
- マグフォーマー
磁力が強い
車などの構造物を作るのに向いている
作品を持って遊ぶことに向いている
LEGOのような使い方 - ピタゴラス
そこまで磁力は強くない
建物やコースターなどの建築に向いている
作品にボールを転がしたり人形遊びに向いている
複雑な積み木のような遊び方
あくまで各メーカーのコンセプトと私の使用した感想ですのでご注意ください。

色々な遊び方をするならピタゴラスです
どちらも「向いている」だけで同じような遊び方ができます。例えばどちらもお家を作ることが出来ますし持ち運ぶこともできます。
ですが、ブロックが穴あきになっている分マグフォーマーは建物感が薄れますし、磁力が弱い分ピタゴラスは持ち運ぶと崩れやすいので、このようにまとめています。
ピタゴラス:国内メーカーPeople製の磁石ブロック

まずはピタゴラスシリーズの紹介です。プレート状の磁石ブロックを引っ付けて遊ぶ知育おもちゃですね。数学の先生が発案した教材を幼児でも遊べるように改良した知育おもちゃとのことで、小学生の勉強向けシリーズも販売されています。
メーカー | People(国内) |
対象年齢 | 1歳半~小学高学年まで |
特徴 |
|
磁石 |
|
正方形のサイズ |
75mm×75mm |
その他 | 組立以外の遊びの幅が広い |
色々といい点がありますが、やはり同種のおもちゃと比べて一番私が気に入っているのが稼働パーツの豊富さです。
豊富な稼働パーツはSTEM教育にも最適
組み立てて構造物を作るブロックだけではなく、いろいろな稼働パーツやボールコースターで遊びの幅が広いのもピタゴラスシリーズの利点です。
- ボールを転がすチューブ
- 回る風車パーツ
- 磁石を使ったクレーンパーツ
- 音が出るサウンドパーツ
- 動き方が違う動物ブロック
などなど
色々な組み合わせで本当に遊び方が広がっていきます。
また、ギミックが多い=工学の知育要素、ボールをうまく転がすために組み立てる順番を考えることがプログラミングの知育、ボールの転がり方を観察することが理科・物理の知育と、数学・算数の図形以外にも多くのSTEM教育を含んでいるところが本当にうれしいです。

マグフォーマー:ボーネルンド販売の磁石ブロック
お次はマグフォーマーの紹介に移りたいと思います。ボーネルンドさんが販売している、よりカラフルなブロックが多い磁石ブロックですね。ブロック中央が中空になっているのも特徴です。
メーカー | ボーネルンド(販売・国内) |
対象年齢 | 3歳半~99歳まで |
特徴 |
|
磁石 |
|
正方形のサイズ | 65mm×65mm |
その他 | 組み立てれる形状が多い |
販売はボーネルンドですがもともと製造は色合いからお察しのアメリカですね。こちらも負けず劣らず楽しく遊べるおもちゃです。ピタゴラスと比べた特徴はやはり何と言っても磁力の強さが頼もしい点です。
強い磁力で思ったものが作れる
例えばブロックを組み合わせてボールを作って遊ぶといった遊び方、作ったロケットを持ち上げて発射ごっこといった、完成品にある程度力が加わる遊び方もへっちゃらです。
- ボールを転がす
- 動物を作って人形みたいに遊ぶ
- 作った車を坂で走らせる
- 平面でブロックをくっつけて鎖みたいに
などなど
磁力が強い分頑丈に作れますので、首の長いキリンを模したりなどピタゴラスと比べて多少無理のある形状でも作って遊べちゃいます。
この辺りはSTEM教育というよりもSTEAM教育、芸術のArtを加えた知育あそびに適していますね。

マグネットブロック比較まとめ
両方の知育おもちゃ、内容比較を並べて記載しておきますね。
ピタゴラス | マグ・フォーマー | |
メーカー |
People(国内) |
ボーネルンド(国内・販売) |
対象年齢 | 1歳半~小学高学年 | 3歳~99歳 |
特徴 |
|
|
磁石 |
|
|
サイズ | 75mm×75mm | 65mm×65mm |
その他 | 組立以外の遊びの幅が広い | 組み立てられる形状の幅が広い |
知育・教育要素 | 数学・理科・工学 | 数学・芸術・工学 |
簡単に言えば色々な遊びをするならピタゴラス、色々な形を組み立てるにはマグ・フォーマーですね。

やはりピタゴラスのほうが要素が多いです
私の家では
・1歳半でピタゴラス購入
・すぐマグ・フォーマーも購入
・買い足しながら両方遊び続ける
という状況になっています。買い足した量はラインナップの豊富さからピタゴラスのほうが多いですね。
最初に買うならどの商品がおすすめか

じゃあ何から買うべきか迷うんだけど…
ピタゴラスにしろマグ・フォーマーにしろ、いろいろな種類・個数の商品が売られています。
たくさん入っているほうが高価ですが、1ブロック辺りの値段で言えばお得になる。
でも喜んでくれるか心配…

結論から言いますと
沢山のピースが入ったものから買うのがおすすめです!
「はじめての…」シリーズなどやや小さめの商品もありますが、正直なところピースが少ないと全然物足らず、結局買い足して高価になってしまいます。

少なくとも5歳くらいまでなら新しいおもちゃは何でも喜んで遊んでくれることが大半です。
磁石ブロック:ピタゴラス・最初に買うならコレから
では実際にどれから買うのがおすすめかと言いますと
まずはコレですね。プレートの数も88枚と豊富でボールコースターも作れます。
まずはこちらを購入して、ほかのギミックパーツが入ったシリーズを買い足していくのがおすすめです。

私もそう思い、最初はもう一段階小さいものを買いました

初回購入時、子供は1歳半でしたので、そんなに大きいものは作れません。
でも、幼児に初めてのおもちゃ、特にこういうタイプの知育おもちゃを買うと、大人も一緒に遊びますよね?
まー物足りませんでした。何でもできるおもちゃなだけに、買い足しに迷いはありませんでした。

このピタゴラスの凄いところ、少なくともそこから3年間、未だに現役で遊んでいます。初めは立体を作るのも難しかった我が子が、今ではビルやお城を平気で建設します。
だからこそ、初めから沢山入ったものを買うほうが結局お得でした。
今我が家では200ピースを超える量が日々使われており、まだ買い足す予定です。
磁石ブロック:マグ・フォーマー・最初に買うならコレから
こちらも同じく、まずは何よりもピースの数がたくさん欲しい!というわけでお勧めするのは次の2パターン
いずれの商品もそこそこの数が揃いますので、作れるものが色々出てくると思います。

マグ・フォーマーはピタゴラスと比べて稼働するブロックの種類が少ないです。
すなわち色々な形を作ってこそのおもちゃ!
であれば、最初に少量しか買わず作れる形の幅が狭くなってしまっては本末転倒です。

こちらは一気にたくさんのピースを揃えました!
こちらもピタゴラスに負けず劣らず、なが~く遊べるおもちゃです。
つまりはお子さんが作れる作品もその期間にどんどんレベルアップしていき、結局は沢山のピースが必要となってしまいますので、やはり大量のピースが入ったものを買うほうが結局お得になってしまいます。
我が家も合計250ピースとタイヤ4セットを揃え、さらに日本では非売品となってしまったラジコンパーツを中古で獲得しました笑
そもそもどっちのシリーズがおすすめ?
正直、これまでもお話してきましたが、両方買おう!っていうのが本音です。
どちらも磁石で何かを作るという点では似たようなおもちゃですが、遊び方が異なるため別のおもちゃとしてとらえております。

ですが、このブログは幼児期からのSTEM教育を勧め理系脳を育み勉強を楽しめる子供を増やすことが目的。
その観点から言えば、ピタゴラスシリーズ、それもボールコースターシリーズをメインに遊ぶことをおすすめします。
いや、マグフォーマーも良いオモチャですよ本当に。あえてどちらかを選ぶなら、という意味でピタゴラスシリーズです。
その他:一応のコスパ比較
さんざんたくさん買おうだのいっぱい揃えただのお話してきましたが、それでもお値段は気になるところ。
良い知育おもちゃとは言えそれなりのお値段がしますし。

一覧にしてみました。
磁石ブロック:ピタゴラスシリーズのコスパ一覧
メーカーHPにある定価での計算ですので、載せている値段よりもAmazonや楽天ではより安く販売されています。気になるようであればそちらのページも見てみてください。
ピタゴラスシリーズ | |||
商品名 |
定価/個数 |
1ピース辺り | その他 |
ひらめきのプレート+ |
¥14,300 / 65個 | \250 | 稼働系のパーツ車のみ |
知育いっぱい!ボールコースターDX |
\19,800 / 88個 | \225 | 初期購入におすすめ |
知育いっぱい!ボールコースターサウンド |
\8,250 / 33個 | \250 |
音の出るパーツが豊富 |
知育いっぱい!ボールコースター |
\4,400 / 14個 | \314 |
物足りませんでした コースターパーツの補充向き |
知育いっぱい!どうぶつえん |
\6,600 / 25個 | \264 | 人気動物5種付き |
知育いっぱい!ミニどうぶつえん |
\2,420 / 10個 | \242 |
フォレスト・ジャングル・フローズンの三種類が別売り 単体だとパーツが少なすぎる |
ピタゴラスWORLD とけいハウス |
\7,700 / 37個 | \208 |
ままごと寄り 時計付き・稼働パーツ少な目 |
ピタゴラスWORLD クレーンビルディング |
\7,700 / 34個 | \226 |
クレーンパーツ・車パーツ付き 工学・物理要素が多い |
ピタゴラスWORLD アスレチックパーク |
\7,260 / 31個 | \234 |
扇形ブロック・回転パーツ他 |
恐竜等はややSTEM教育から離れているのもあって割愛します。
ちなみに私が今から始めて買うならコースターDX+ビルディングでスタートします。
磁石ブロック:マグ・フォーマーシリーズのコスパ一覧
マグ・フォーマーシリーズ | |||
商品名 |
定価/個数 |
1ピース辺り | その他 |
ベーシックプラスセット14pc |
¥3,300 / 14個 | \235 |
お試し版 少なすぎと思います |
ベーシックプラスセット30pc |
\7260 / 30個 | \242 |
お試し版・円ブロック付き この倍は欲しい |
デザイナーセット |
\13,200 / 62個 | \212 |
作れるものが一気に増えます |
ディスカバリーBOX Amazon 楽天 |
\17,050 / 71個 | \240 |
日本限定 タイヤもついて初期にお勧め |
クリエイティブプレイセット74 |
\16,500 / 74個 | \223 |
円形パーツも追加になります こちらも初期におすすめ |
クリエイティブセット90 |
\19,800 / 90個 | \220 |
カーブパーツが多め 曲面を作れます |
ファイヤーレスキューセット |
\8,800/ 50個 | \176 |
消防車両を作れます ※車両パーツも多いので通常ブロックが少ない 買い足し用です |
ガーデンプレイセット |
\11,550 / 61個 | \189 |
小屋・庭を作れます ※小物パーツも多いので通常ブロックが少ない ままごと要素が多い |
ファンシールーム・プレイルームセット |
\4,950 / 33個 | \150 |
お部屋を作れます ※小物パーツも多いので通常ブロックが少ない ままごと要素が多い |
ポリス&レスキューセット |
\4,950 / 26個 | \190 |
警察・救急車両を作れます ※車両パーツも多いので通常ブロックが少ない 買い足し用です |
STEM教育要素はピタゴラスと比べると少ないので、タイヤパーツがあるものは最初から買ってほしいとは思います。
リスト下部は人形や装飾パーツも個数として数えられていますので、磁石ブロックは少ない点に注意してください。
コスパと言えば類似品・他の製品たちはどう?

似た製品が安く売ってることもあるけど…?

マグフォーマーの類似品
マグ・フォーマーに似た磁石ブロックのオモチャ、特にメルカリなどで安く売られているのをよく見かけますし、見分けがつかないような売り方もされているので非常に難しいです。
正直なところ、マグフォーマーの一番の利点は磁力が強く色々な形を作れるところだと考えています。
ですので、類似品を検討する場合は磁力が強いかどうかをしっかりと調べてください。

安く買ったはいいけど磁力が弱くてイマイチでした。
マグビルドシリーズ

こちらは比較的ピタゴラスに似た見た目のシリーズであるマグビルドです。
細かいピタゴラスとの比較は別記事で行う予定ですが、これは建設とボールコースターに特化しています。
- クリアなブロックで綺麗な建物が作れる
- ボールコースターをするためのパーツが豊富
⇓ - コースター遊びをメインにするならマグビルド
- 他の遊び方もしたいならピタゴラス

磁石ブロックで発展させたおもちゃです。
見た目が綺麗でコースター遊び=STEM教育、ついでにカラフルかつスケルトンなので光を使った知育遊びとの相性もばっちりです。※ピタゴラスにもスケルトンパーツは沢山あります。
気になるところとしてはまだ製品ラインナップが少ないところですが、追加ギミックなどに拘らないのであればこちらもおすすめの磁石ブロックです。
まとめ
長々と説明してきましたが、まとめると以下のようになります。
- 色々な遊びをするならピタゴラス
- 色々な形を作るならマグ・フォーマー
- 工学要素ならピタゴラス
- 芸術要素ならマグ・フォーマー
- 買うならどちらも大容量のものから
- STEM教育や理系教育ならピタゴラスのボールコースターDXからがおすすめ
とくに幼児教育や知育向けに買うのであればどちらを買っても後悔することは少ないと思います。
是非ともこの記事を参考におうち遊びに取り入れてみてください。