今回は工学要素や近未来要素の詰まった、『学研の科学 空飛ぶクルマ』を買ってみた口コミレビューです。
前回の顕微鏡キットの本誌裏で紹介されていた時から私が楽しみにしていたキットです。
実際に買って遊んでみた感想を紹介していきますね。
目次
全体的な感想
買ってみた感想を正直に書いていきます。
とても楽しく教育効果も高いけど脆い&危ない
これに尽きます。
手動の発電機の動きにダイレクトに合わせてプロペラが回る、進んだり飛び跳ねたり飛んだりと動きが他のおもちゃと比べて新鮮ですが、軽量化の為に脆く、プロペラの回転が速いためやや危険といったキットでした。
私自身は『壊れやすくても理系・工学的に価値がある』『脆い点も含めて子供の教育・知育に使える』と感じて遊んでいますが、少々家庭を選ぶ実験キットではあると思います。
口コミ|空飛ぶクルマを買って良かったところ
発売前から楽しみにしていた空飛ぶクルマ、ホントに楽しく遊べました。
- とにかく飛ばすのが面白い
- 発電機とプロペラの関係が新鮮
- 風力の車としても遊べる
- 工学や物理の教育要素が充実
- 本誌の内容も最新技術で興味深い
学研の科学ですので当然かもしれませんが、ただプロペラで飛ぶおもちゃで遊ぶというわけでは無く
- 組み立てて電気の流れや働きを学べる
- パーツの役割が目に見える形で空飛ぶおもちゃを自作できる
- 力の方向や空気の流れといった要素を体感できる
といった点が優秀な、工学や物理学の学習・興味に繋がるキットでした。
そして本誌にも実際に乗車可能な空飛ぶクルマの紹介、空気の流れや力の研究といった、未来の技術や本格的な研究内容の紹介がされていて、科学技術や物理が好きな私にぴったりの内容でした。
口コミ|空飛ぶクルマの悪かったところ
今度は悪かったところの紹介をしていきます。
- 子供だけで遊ぶには耐久力が低い
- プロペラの回転が強い分危険
- 上手に飛ばすにはコツがいる
手動で発電できるレベルの電力量で飛ばす必要があるためと思いますが、本体がとても軽く作ってあり、壊れやすいです。
また、子供(4歳)でも宙に飛ばすことが出来るのですが、飛ぶレベルでプロペラが回転している時は、プロペラに触れると結構な痛みがありました。目に入らないように注意が必要です。
そしてある程度の器用さが無いと安定して飛ばすのは難しめでした。発電機を回す速度をうまく調整しないといけません。
全体的な使用感|学研の科学 空飛ぶクルマキット
組み立ては20分~30分程度
パーツが弱そうなので慎重な組立が必要
完成したクルマの挙動は面白い
子供だけで組立・遊ぶには難あり
キット自体はとても楽しいのですが、それを相殺するように脆さと危なさが目立ちます。
少なくとも挙動に慣れるまでは子供だけで遊ぶのはおススメしません。
ですが、空飛ぶクルマを自分で作れるというのは理系教育や科学技術に興味を持たせるという意味で非常に大きなポイントだと思います。
とはいえ作る間も楽しく、完成してからも楽しく遊んでくれましたので、お金を払って購入した人間としては安いアトラクションに連れていく代わりに理系体験が出来たという感覚で遊びました。
- 理系教育に興味がある
- 科学技術や工学の教育に価値を感じる
- 1日で壊れたとしても上の経験にお金を出せる
ちなみに我が家も1日で一部が壊れてしまったクチですが、その気になれば別のものにプロペラを自分で移植して遊ぶつもりですし、壊れたものを直しながら遊ぶことも教育に良いと考えているので、全然買って後悔はしていません。
他にこんなオモチャないので、壊れようがそれはそれでいい経験だと思ってます!
空飛ぶクルマキット全体の遊び方
出典:Gakken
では全体的な遊び方を紹介していきます。
- 空飛ぶクルマの組み立て30~60分
- 手回し発電機で車を動かす
⇒前進・バック・ジャンプ・飛ぶと色々な挙動が出来ます - 立体的なクルマ遊びが出来る
⇒普通の車のオモチャと違い3次元的コースでも遊べる - 本誌は科学技術の情報が多い
- 付属マンガは地震について
空飛ぶクルマの組み立て
- 発電機の組み立て(嵌めるだけ)
- 本体フレームの組み立て
⇒ここが壊れそうで怖かったです。 - プロペラの取り付け
⇒プロペラも強度低め - タイヤの取り付け
- シールの貼り付け
いままでのキットで言うと水素エネルギーロケットの組み立てくらいには手が掛かりました。
組立工程自体はたいして多くありませんが、若干の器用さが必要かもしれません。
動画で紹介されていますが、組み立て自体は30分程度です。
どちらかというとパーツが軽量化のためか華奢なので、組み立て中に壊れないかどうかが少し心配でした。
手元の回転から電気的に駆動部へ繋がる感覚に子供が大喜びでした。
空飛ぶクルマの運転
実際に走らせたり飛ばしたりですが、基本的に動かすときの操作は手回し発電機を回すだけです。
- プロペラの向きを調整
- 手前・真上・前進方向の3パターン
- 発電機を回す
- 発電機の回転速度によりクルマの動きを調整
発電機を回す前に車の進行方向に合わせてプロペラの角度を変えたあとは発電機を回すだけです。
- 緩やかに回せば地上を進む
- 一時的に回転を速めるとジャンプ
- 連続で速く回すと浮く
- 適度な速さでホバリング
とまあ、実際にその可動バリエーションは少なく、有線なのでクルマの動きに付いていく必要があります。
ですが、理系教育という目線ではこのキット、この回すだけという点にその真価があります。
手の操作は回す速度だけですので、発電機を回している感覚とクルマの挙動との関係を意識しやすく、そしてその関係が非常に理系の勉強と繋がっていました。
- 力の向きと運動の関係を体感できる
- 力のつり合い・摩擦と手の動きが関連する
⇒浮くか浮かないかの境目・低摩擦の様子などが体感できる
※テーブルの上で味噌汁が滑るイメージ - 上昇下降の動きとも手の動きが直で関連する
特に下の二つ、手の動きとの連動が、本当に他のおもちゃやキットでは体験できない経験でした。
普通のヘリコプターのオモチャでも浮いたりホバリングしたりはもちろんできますが、そういった空中や地面での、重力vs浮力という部分を体感できるというとても貴重な体験でしたよ。
でも理系や工学に興味のある方にはぜひ体験してもらいたい感覚です。
ちなみに上でデメリットとして書いていますが、キットが飛ぶレベルで回転させている時は、プロペラがかなりの回転速度になります。手で触れてもなかなかに痛いので、小さいお子さんなんかは度無しメガネなどを付けて目を保護した状態で遊んだほうが良いと思います。
そしてプロペラの一部が吹っ飛びました
そこそこの時間(2~3時間?)楽しく遊んでいましたが、娘が大はしゃぎで飛ばしている最中、プロペラの一部が吹っ飛びました。
そのまま直さなくても問題なく浮いたのですが、瞬間接着剤で引っ付けました笑
広い場所で遊んだほうが良いねホント。
地震の科学|『まんがでよくわかる学研の科学特別編』
出典:Gakken
毎度おなじみの付属マンガ。今回は『地震のひみつ』というまんがでした。
内容としては地震のメカニズム、緊急地震速報
- 地震のメカニズム
- 地震の予測について
- 地震への備え方
といった内容と、付随する事柄のコラム群や、地震に関係する理科実験の紹介などが含まれていました。
特に実験は耐震性能の話を元とした工作実験も含まれており、工学的な勉強も出来るので面白かったです。
学研の科学空飛ぶクルマ口コミまとめ
今回は学研の『科学空飛ぶクルマ』キットの紹介でした。
- キットは壊れやすくやや危険
- 『空飛ぶクルマを作り遊ぶ』こと自体の価値は大きい
- 飛ばす際の挙動も楽しく勉強になる
- 付属マンガは地震について
購入して楽しんだ家庭の意見としては『もしこれで頑丈なら最高だった』です。
組み立てることや挙動を楽しむということ自体に価値を感じるご家庭は購入をお勧めしますが、そうではなくシッカリと遊べるオモチャを期待している家庭では不満を感じると思います。
どこに価値を感じるかは人それぞれだと思いますが、ひとまず理系やSTEM教育を考えるのであれば有用なキットでした!