今回は2歳~3歳に出来るSTEM教育(科学、技術、工学、数学)と、おすすめのオモチャや、STEM教育の始め方を紹介していきます。
- 2歳・3歳でも出来るSTEAM教育の種類
- 優先して欲しいSTEAM教育とは
- 幼児のSTEAM教育でおすすめするオモチャ
STEAM教育でネットを調べると、5,6歳や小学校になってから始めるようなSTEAM教育の記事が良く見受けられますが、もっと小さい頃からでもSTEAM教育はできます。むしろこのブログでは推奨しています!
未就学児・幼児期時点でのSTEAM能力は将来の学力と強く結びついていることもありますので、積極的に取り入れていきましょう
目次
2歳から出来る|幼児期のSTEAM教育の種類
まずは2歳~3歳くらいでも簡単にできるSTEAM教育の種類を、STEAM教育とは何ぞやということも踏まえてざっくり見ていきましょう。
- S|Science:科学
自然・自然現象の観察 - T|Technology:技術(プログラミング含む)
文章理解・電動おもちゃ・アプリ - E|Engineering:工学
積み木・ブロック・乗り物おもちゃ等 - A|Arts:芸術
お絵描き・小麦粘土・ブロック遊び等 - M|Mathematics:数学(一部プログラミング含む)
数を数える練習・習慣・形の組み合わせ等
でも科学が難しいかな…?
ざっくりと言えば組み合わせや機械的要素のあるおもちゃがSTEAM教育と相性がいいです。
ある程度知育を意識したオモチャや生活をしていれば自然とSTEAM教育が取り入れられていることも多いわけですね。
ですが、科学と数学に関してはより意識的に取り入れないと
- 普通の生活やオモチャでは取り入れにくい
- 幼児期じゃないと興味を持ちにくい
※小学校高学年以降は新たに興味を持たない - 中学・高校以降で苦手とする人がとても多い
という厄介な条件がそろっていますので、特に積極的に取り入れましょう。
STEAM教育の根幹|数学と科学を幼児期から取り入れる方法
殆どの先端技術や工学の基礎である数学と科学が理解できていないと将来的に技術や工学・プログラミングも理解できません!
いずれの分野も互いに関連しあっていますが、より基礎的な部分であるため数学と科学を単独で進められるオモチャというものがあまりないのです。
ですがオモチャとは別に、数学と科学の知育を取り入れていく方法を紹介していきます。
2歳・3歳にできる数学|身の回りの数字と形でを増やして幼児期STEM教育
なによりも数学的素養に触れる機会を増やしていきましょう。
- 色々な物を一緒に数えて遊ぶ
おやつの数、オモチャの数、秒数など - 量や大きさ、長さを比べて遊ぶ
お茶の量、おやつの量やオモチャの大きさを比べる - 色々な形を探して遊ぶ
コップを上から見ると丸など日常の形を探す
2歳・3歳児であればこれくらいを意識すれば十分でしょう。日常の遊びに取り入れて欲しいこととして
数える、比べる、形を探すの3つです。
他にはパターンや順序の理解も必要となってきますが、そちらは教材やオモチャが必要となってくるので、日常的に取り入れるという点を重視した内容です。
2歳~3歳の科学|自然探索と図鑑で知的好奇心を育てる幼児期STEM教育
お次は科学。自然探索や観察と図鑑ですね。
- 興味を持ったものはしっかりと見せてあげる
⇒何でもない物を真剣に見ている時はまさに観察中です - 不可解な遊びを安全な範囲で見守る
⇒失敗してもそれ自体が本人の科学実験 - 色々な種類の図鑑を揃えて一緒に見る
⇒図鑑で好奇心の幅を広げてあげましょう
小さい子供にとってはほとんどの行動がそのまま実験や観察です。
そもそも幼児は好奇心の塊ですので
その好奇心を妨げない心づもりと好奇心を広げる環境を大切にしてあげてください。
とくに図鑑は生き物図鑑や植物図鑑といった知識的な図鑑だけで終わることが多いので、鉱物図鑑や宇宙図鑑などより科学的・技術的要素も含まれた図鑑も取り入れるようにしましょう!
ある程度分別が付いてきたなら実験キットなどを取り入れていってもいいと思います。
2歳・3歳向け|幼児期STEAM教育にお勧めのオモチャ
では2歳~3歳が楽しく遊べるSTEAM教育に向いたおもちゃを紹介していきますね。
冒頭でも書きましたが、組み合わせたり機械的な要素、動きがあるおもちゃは全般的にSTEAM教育の要素を含むことになります。
ピタゴラス|STEAM教育要素だらけで1歳半や2歳でも遊べる
まずは一番のおススメがこちらピタゴラスのボールコースターシリーズ。
◆1歳から使える
◆STEAM教育のほとんどの要素を含んでいる
◆何年にもわたって長く使える
というSTEAM教育に抜群のおもちゃです。
- S:科学要素|磁石・ボールの運動
- T:技術要素|ブロックの繋げ方や順番
- E:工学要素|ブロックの構成やボールコースター
- A:芸術要素|数種類のブロックを合わせて別の形を作る
- M:数学要素|図形や立体とその展開・個数
とまあふんだんにSTEAM教育の要素を含んでいます。
ちなみに1歳から長~く使えるオモチャですので、ボールコースターシリーズの中でもたくさん入ってコスパがいいDXがおすすめです!
⇒我が家は使い始めて3年間、いろいろ買ってDX3個分くらいの量になってしまいました。
ちなみに類似商品にマグフォーマーやマグビルドといったものもあり、そちらも良い商品なのですが、STEAM教育の要素が一番たくさん含まれているのはピタゴラスになります。
技術・プログラミングのオモチャも2歳・3歳から?
STEAM教育と言えばプログラミングに焦点がよく当たります。
ではそのうち2歳でもできるプログラミングの練習ですが、とっても簡単
絵本と積み木です。
そもそも「プログラミング」と言われて一般的に考えられるもの、プログラミングオモチャなどは、うまく扱うのにその前段階が必要です。
2歳だとまだまだその前段階を養う時期で、そこに必要となってくるのが絵本や積み木なんですね。
ですので、STEAM教育だからプログラミングしなきゃ!と考えるよりも、絵本や積み木の時間を取ってあげることが立派な準備になりますので、焦らずしっかり遊んであげてください。
パズルは全般が幼児:2歳・3歳にできるSTEAM教育おもちゃ
お次はパズル。年齢の前後向けの物であれば大体はOKと考えてください。
ただのパズルでも
- T:技術要素|ピースのはめ方や順番
- E:工学要素|パズルの構成・形状
- A:芸術要素|組み合わせで絵を作る要素
- M:数学要素|形の回転・組み合わせと個数
といった要素や、STEM教育全体に関わってくる論理的思考力を養うことが出来る素敵な玩具です。
上の画像は我が家で取り入れたものですが、ショベルカーや飛行機など機械的要素が多いものを優先して取り入れています。
機械的要素に興味を持つ=技術や工学に興味をもつに繋がりますので、そこから工事現場で重機を見せるなど現実の機械とつなげるように使用していました。
ちなみにパズル要素はやや減りますが、数字や数の要素を増やしたいのであればこちらもおすすめの一つです。
親の補助があれば幼児でもギアブロックでSTEAM教育
2歳だと自分で組み立てるのはまだ難しいですが、ギアブロック系もとっても有効。
歯車を組み合わせて手で回すorモーターで回すものですね。
こちらは遊ばせるよりは一緒に組み立てて動かしてみる・みせるといった使い方になると思います。
組み立てるのが私、スイッチを入れるのが娘。他にも歯車の位置だけ娘が指示をして私が組み立てたり、歯車と一緒に回る人形だけ娘が組み立てています。
ギアブロックもまた優秀で
- S:科学要素|回転運動と力の伝達
- T:技術要素|ギアの繋げ方や回り方・順番
- E:工学要素|全体の構成すべて
- M:数学要素|平面・立体、ギア計上、回転数の変化等
とまあこちらもSTEAM教育要素てんこ盛り。Art:芸術要素については買う商品に拠りますが、本当に優秀です。
私の家では電池で動くDIYギアブロックを2箱買いました
ですがこの製品、ギアを組み付けるのに少々コツが必要で、2歳の娘はもちろん4歳の娘も一人ではまだギア部分だけは組み付けることが出来ませんので、パパママが興味が無い場合は別のギアブロックがおすすめです。
はめ込み位置がある程度定まっている製品であれば、お子さん自身でもある程度簡単にできると思います。でも小さいうちは補助が必要。
こちらは電動ではないのですが、うえのDIYギアブロックよりも組立しやすいです。
組み立ても工学の一部ですのでこちらもおすすめ。
意識的に取り入れたい数学のオモチャ
最後は数学要素に特化した100玉そろばんです。
数字の理解や計算はSTEM教育分野すべてに繋がってきますので、冒頭にも書いたように率先して取り入れて欲しいと思っています。
数学嫌いは成長すればするほど増えてきますので、本当に小さい頃から慣れ親しんで欲しいと思っています。
100玉そろばんも、用途としてはほぼ数のお勉強になってしまいますが、実際に手で触って、目でみて数を理解するという意味では素晴らしいオモチャになります。
大事なのは数学=遊びになるよう小さい頃から楽しんで行うことですので、ぜひお家において欲しいと思っています。
ちなみにお子さんが小さいうちは、木製でかつ数字が印字されているものがおススメ!
また、100玉そろばんについては詳しい記事もありますのでそちらも参考にしてみてください。
まとめ|2歳や3歳でもいろいろできるSTEAM教育
早いうちから始めるほど効果があるといわれるSTEAM教育。2歳からでもできるものや、有効だったおもちゃを紹介してきました。
数学と科学はより意識的に取り入れる
数学と科学は日常の中でも行う
オモチャはギミックのある物
おススメはピタゴラス
STEAM教育、とくに芸術を抜いたSTEM教育分野は中学高校と進むにつれて苦手とする子が一気に増え、そして成長すればするほど挽回が利かなくなってきます。
だからこそ小さいうちから効率よく取り入れてあげましょう!