なんか難しそうなイメージもあるけど。
今回はSTEM教育(理科、工学、技術、数学)要素がふんだんにつまった、学研の科学 水素エネルギーロケットの紹介です。
黄色いパッケージにロケットの写真が付いたコレですね。
もともと十数年前まで販売されていた「1年の科学」や「3年の科学」という教育雑誌+教育実験キットの復刻版となっています。
子どもがある程度物事分かるようになってきた(4歳ですが)ため遅ればせながら購入し遊んでみましたので、その紹介をしていきます。
目次
水素エネルギーロケット|口コミと簡単な使用感
- 小3くらいから一人で組み立てられる
- 低学年未満は大人が一緒に組み立てたほうがよさそう
- 組立は大人が30分程度・子供なら2時間程度
- 組み立て自体が教育要素
- 完成後も発射までが教育要素だらけ
- 発射後はさらに教育要素を発展できる
- とても勉強になる漫画も付属
さすがは学研の科学、理系大好きな私は4歳の娘と一緒に遊びましたが、買って非常に満足しています。
こんなご家庭に向いたおもちゃ・実験キットでした。
- 工作や実験遊びが好きなお子さん
- 理系・理系脳やSTEM教育に興味を持たせたいパパママ
- 勉強好きになってほしいパパママ
そもそも工作や実験が好きなお子さんはそれだけで大喜びですし、これで遊ぶこと自体が理系の勉強へ興味を持つきっかけにもなるおもちゃでした。
さすがに全然興味の無いお子さんがこのキットだけで「算数理科大好き!」となるには無理がありますが、それでも学校での勉強にもつながるいろいろな要素を含んだ実験キットでした。
水素エネルギーロケットのココがおすすめ
いきなりですが、私は幼児期から兄(3歳上)とともに学研の科学を楽しみ続け、大した塾通いもつらい思いもせず理系の高学歴となりました。
その原点は科学好き・理科好きであり、そもそも好奇心が旺盛だったことにありますが
科学って楽しい=STEM教育であり理系脳
科学って面白い=理系の勉強って面白い
これらの理由から勝手に勉強して受験を通過しております。そしてこの学研の科学実験キット、非常に多種の科学要素を含んだうえで楽しく遊べるキットとなっております。
つまりは勉強が面白くなるツボを押さえた学研の科学で遊ばない理由なし!でした
対象年齢として小3から上がメインで、パッケージには『6歳から大人まで』とされておりますが、4歳の娘と一緒に楽しく遊びました。
6歳未満のお子さんと遊ぶ際の注意点として
- 発射準備は大人がやる
- 封入されている電解質(セスキ炭酸ソーダ)に触れさせない
- 点火部分に触らせない
- 発射方向を確認する
- 何よりも一緒にやる
以上を注意すればキャーキャー言って遊んでくれます。
全体的な遊び方・実験
STEM教育についての観点からどんどん紹介していきます。
言わずもがな、発射台とロケットの組み立てで
- ロケット発射台の組み立て
- ロケットの組み立て
- 発電機の組み立て
- 燃料(水とセスキソーダ)の注入
- 発電・電気分解により水素注入
- ロケット点火!!
まずは第一段階としてロケットの発射までだとこれくらいの工程になります。
とはいえ、得意な大人がやるなら30分、子供でも2時間程度で発射にこぎつけます。
その後も角度を変えてロケットをとばしてみたり、手回し発電機だけ使っていろいろなものに電気をながしてみたりと、完成後でも様々な遊び・実験ができます。
また、人によっては懐かしい付録の漫画、今回の実験キットと実際の暮らしとを繋ぐ漫画もついています。
今回は水素エネルギーということなのでSDGsが漫画のテーマでした。
学研の科学 ロケット台・本体作成まで
初めは点火スイッチ以外の各パーツがバラバラに入っています。
組み立ての工程が意外とあるよ、という話でしたが、STEM教育という観点から言うとこの組み立て自体が立派なSTEM教育になりますので、組み立てが面倒というよりはこれも目的の一つと捉えてください。
燃料生成ブロック、燃料調整タンク、燃料タンクという言い方をするとかっこいいですが、発射台組み立てとしてはこれらタンクをチューブで繋いで土台に設置していくことがメインになります。
その後簡単な発電機組み立て・ロケット組み立て・シール貼りを経て完成でした。
私の家では4歳の子供向けに購入し遊びましたが、組み立ては完全に大人がやりました。
チューブの接続にある程度の器用さも必要でしたので、子どもだけで組み立てるのであれば小学2・3年生くらいからのほうがいいと思います。
組み立ても真剣な目で見ていました。
水素エネルギー充てんから水素エネルギーロケット発射
組み立てが出来たら発射です。
水素エネルギーロケットという名前ですが、このロケットでの水素エネルギーは水素の燃焼です。組立完了から水とセスキ炭酸ソーダ粉末を入れ、発電機で水素を発生させて発射です。
1. 水を電気分解
2. 水素と酸素が発生しロケットへ重点
3. 電気で点火し水素爆発(水素と酸素が反応)
4. ロケット打ち上げ
という流れですね。
燃料ガス満タンで真上に発射すると余裕で天井まで飛んでいくくらい勢いよく飛ぶので注意してください。
水素エネルギーロケット発射に詰まったSTEM教育要素
「ロケット発射」の流れを文字にしてしまうと単純に感じますが、STEM教育、特に科学・理科に関する知育・教育情報がてんこ盛りです!
- 実は水は電気を通しにくい
※電気を流れやすくするためにセスキ粉末を溶かします - モーター(発電機)を回すと電気が作れる
- 水に電気を流すとガス(水素と酸素)が出来る
- 出来たガスに点火すると爆発する
- 爆発後、水ができる(水滴がつく)
さらにロケットは発射角度も変えて飛び方を変えることもできますので、数学的要素も入ってきます。
そもそも水素エネルギーがSDGs(持続可能な開発目標)に対して脚光を浴びている分野ですので、社会問題や環境問題にも発展する素晴らしいキットです。
この辺りは付属の漫画がいろいろとつなげてくれています。
ロケット完成後は実験の始まり
そう、始まりです。とはいえ、実験遊びの経験が少ないお子さんや、試行錯誤が苦手な年代のお子さんはここまででも十分です。上に書いた通り十二分にSTEM教育要素が含まれていましたので。
逆にいろいろと試してみることが好きなお子さんであれば、さらに遊び・実験の幅が広がります。
- 飛距離比較遊びシリーズ
ロケットの発射角度を変えて飛距離を調べる
ロケットの形を変えて飛び方を調べる
水素エネルギー量を変える - 発電機遊びシリーズ
LEDなど電池で動く機器を光らせてみる
他の液体を電気分解してみる
少し難易度が高いように感じられるかもしれませんが、この辺りの遊び方は全て付属の本に記載してあります。
実験の遊び方だけでなく、なんと実験結果の記録シートまでつけてくれています。学研の科学凄い。
一定の条件を変えて実験~だと難しいと感じるご家庭やお子さんもいると思いますが、そういう時は
・ただロケットを的に当てる
・ただ遠くに飛ばす方法を考える
くらいでも全然OKだと思います。
逆にこういった実験遊びが得意なご家庭は自分でいろいろな遊び方、実験の仕方を探求していけたら素晴らしいですね。
学研の科学付属漫画|SDGsのひみつ
こういった付属漫画、懐かしい人には懐かしい、学研の科学ならではの漫画が付属しております。
水素エネルギーロケットということで、クリーンエネルギーに焦点を当てたSDGsの漫画ですね。
SDGsの漫画ではありますが、中で取り扱っている話は多く、エネルギー問題から始まり電磁石、モーターから発電機の仕組み、クリーンエネルギーによる発電へと繋がっていきます。
口コミと感想まとめ|学研の科学水素エネルギーロケット
とまあ、理系大好きかつ教育熱心な私が購入した結果『買わない理由はない』といったレベルのおもちゃでした。
- 簡単に組み立てられる(30分~2時間)
- STEM教育や理科の先取教育要素がたくさん
- さらに探求した遊び方もできる
- 漫画で実生活と繋がる
そもそも実験好きなお子さんや、お子さんへの教育・STEM教育に興味のあるご家庭は是非買って遊んでみてください。
ですが、『いままで実験的な遊びをしてこなかった小学高学年』のお子さんにとってはあまり面白くないおもちゃかもしれません。
何故ならSTEM教育への興味は幼児期~小学校低学年までにある程度決まってしまうためです。
そういうお子さんに買ってあげるのであれば、遊びにかこつけた中学理科の先取学習くらいの位置づけで購入してあげるのもいいかもしれません。
いずれにしてもいいことだらけの実験キットですので、ぜひ検討してみてください。