こんにちわ!このブログでは1,000人に理系の指導をしてきた塾経営者の目線から、理系の知育に役立つ情報を発信しています。
今回は、朝のテレビ番組、特に天気予報に見る理系教育への有用さを紹介していきます!
基本的にはテレビの過度な視聴は知育や学力に悪影響を及ぼします。これは視聴時間と学力との関係を研究した多くの論文に記載されていることですが、多くの要素が複雑に絡み合っているため、確定的な結論は出ていません。
そうは言っても、テレビ無しで毎日過ごすことは良くないと所長は考えています。なぜなら以下に挙げる知育効果が失われてしまうからです。
- 語彙が広がるきっかけになる
- 親が知らない知識の情報源になる
- 様々な情報提供により興味を持つ分野の可能性が広がる
- 数学的要素や理科的な要素が豊富
このブログは理系の知育、特にSTEM教育に焦点を当てたものですので、今回は朝の天気予報に対して4番をメインに数学的要素や理科的要素について解説していきます!
※STEAM教育:理科(Science)/技術(Technology)/工学(Engineering)/芸術(Art)/数学(Mathematics)の教育
幼児は興味を持ちにくいテレビ番組ですが、見てきた子供と見ていない子供とでは、学力に差がついていることも少なくありませんでした。
ですが、成長してからだとそもそもSTEM教育分野に興味を持ちにくくなることに加えて、「友達と話を合わせるために芸能ニュースを優先する」という流れも生まれてきます。
目次
テレビによる知育効果:天気予報編
天気予報と言われて気付くご家庭も多いとは思いますが、先取知育の塊です。
- 気温で数字の知育、マイナスも入っちゃう!
- 天気図で日本地図やアジア周辺の世界地図がみれる!
- 天気そのものが理科。融点や水の状態変化も入ってます!
- 週間天気は数学の座標、気圧で1000以上の数字もある。
- 日々の反復思考がプログラミング教育に繋がる
などなど、まだまだ語りつくせないほど情報が詰まっています。
ただ、見せたからと言って知識としてすぐに習得してくれるわけではありませんし、なかなか興味も持ってくれません。大切なのは、習慣化して反復して見せ続けることです。
週間天気。4歳や5歳が分かる範囲でも、日付の数字、マークで天気、それぞれの関係が座標になってますね。
天気予報、見てる家と見てない家でここが違う
ご家庭によっては至極当然の情報だらけですが…
気圧を中学で初めて見る子
自分の都道府県の位置が分からない子
色々見てきました。。。
こういった情報は、優秀な子たちの中でも、「そんなの知ってて当然」の層と「学校で知って必死に勉強する」層とで分かれていました。もちろん上位進学校へ行くのは前者が多数です。
「知ってて当然」の層は、「これまで見てきた天気はこういうことだったのか!」といった具合に関心を持って勉強に取り組んでくれる子が多いです。
勉強を楽しむための要素として「勉強と日常とがつながる」点が挙げられますので、ぜひ幼いころから天気予報自体を日常生活の一部として、将来の勉強を楽しめる準備にしていきましょう!
天気に関心を持ってもらうには親が言葉にすること
いくら知育情報満点だからとはいえ、もちろんただ番組を付けているだけでは子供が興味を持ってくれることが少ないです。なので、天気予報で得られる情報をパパママが言葉にして伝えてあげてください。
この程度で全然OKだと思います。
他にもわざとらしく「今日は20℃か」「12日は雨だね」などなど数字を強調して話をしてみてもいいと思います。何度も言いますが、大切なのは天気予報を見ること、活用することを習慣化し、日常の一つとしてあげることです。
応用編:テレビ視聴でプログラミング思考を育てよう
ここからは応用編。せっかくなので天気予報を理科や算数だけでなくプログラミング教育にも応用していきましょう!
幼児や小学校低学年からのプログラミング、ロボット学習や知育玩具が取り上げられることが多いですが、所長的には天気予報がプログラミング教育です。具体的な例を挙げてみますね。
これだけ。簡単な例として挙げていますが何がプログラミング要素なのかも分かりにくいくらい普通の会話ですよね。
このやりとり、まずはすぐできるプログラミングの要素として以下の点をピックアップしています。
- 変数 (特定の操作をするための数や条件)
- 条件付け (もし○○なら△△)
- 繰り返し (特定の操作を繰り返す)
- エラー
これらに対して、天気予報が提供してくれている情報をもとにして
- 変数:天気は晴れ?雨?
- 条件付け:もし雨なら傘を持っていく、晴れなら何もしない
- 繰り返し:毎日繰り返す
- エラー:予報が外れて雨に濡れる笑
という風に展開しています。もちろんこれは考え方の一例ですが、何よりも意識すれば日常生活にプログラミングの基礎が隠れているという点が大事です。
かといって常日頃からこの考え方を実践し続けるのは大変だと思います。
だからこそ天気予報をきっかけにいろいろと実践してみてください!
- 天気と傘や長靴の関係
- その日の気温と着ていく服の種類
- 週末の天気とお出かけ先の場合分け など
まとめ:毎日理系の知育がいっぱい!天気予報を積極的に見せましょう。
いかがでしたでしょうか。今回の記事は無意識のうちに実践していたというご家庭も少なからずあるとおもいます。
ですが、スマートフォンやインターネットが便利になった結果、天気予報の確認をそちらで済ませてしまうことも多くなりますし、実際所長もそうでした。しかし、改めて考えてみると天気予報に理系の知育が詰まっていることが分かるかと思います。
- たくさんの数字や座標を目にする機会を増やせる
- 天気や気圧など理科を日常の一部にできる
- プログラミング教育の導入につながる
いずれにおいてもですが、漢字の練習と同じく反復が大切です。
毎朝のニュースと天気予報を生活の一部にしてしまいましょう!