小学校でも必修となっているプログラミング、早く始めたほうが良いんじゃないかと心配にもなりますよね。
言葉も分かり始めた2歳くらいのお子さんだと、色々取り入れてあげたくなると思います。
今回は、色々と分かり始める2歳のお子さんに対しておすすめのプログラミング教育、プログラミングおもちゃを紹介していきます!
- 2歳児が持つプログラミングの能力
- 2歳向けのプログラミング教育の方法と内容
- プログラミング能力を伸ばすためのおすすめオモチャ
結論から先にお話ししておくと
『2歳はプログラミングおもちゃ以外でプログラミング能力を伸ばしたほうが良い』というお話になっています。賢いお子さんを育てるためにも、ぜひ読んでいってください。
目次
2歳向けのプログラミング教育とプログラミングおもちゃ
プログラミングと聞くとパソコンだったりロボットだったりをイメージすることも少なくないと思いますが、まずは2歳児でできるプログラミングの能力を見てみましょう。
2歳くらいになると、個人差はありますが次のようなプログラミングに必要なことが出来るようになってきます。
- パターンや順序を認識する力
⇒赤白赤白などの簡単なパターンが分かる
:プログラミングのループやアルゴリズムの理解に繋がる - 行動の結果を予測する力
⇒おもちゃのスイッチを押すと動くことが分かる
:プログラミングの入力と出力や振る舞いの理解に繋がる - 困ったことを考え解決する力
⇒おもちゃを箱に入れる方法を考える
:プログラミングの設計や修正に当たる力に繋がる
どの力もプログラミングだけではなく日常生活にもとても重要な能力ですね。
よって2歳児に対するプログラミング教育やおすすめのおもちゃはこれらの能力を伸ばすことが重要となってきます。
さて、次に『プログラミングおもちゃ』と呼ばれる製品に対して、プログラミングおもちゃで楽しく遊ぶために一般的な2歳児がまだできないことを見ていきましょう。
- 4ステップ以上の指示の組み合わせ
例:「蓋を開けてボタンを押す」で2ステップ - 行動や動きの抽象化
例:おもちゃを「右」に進ませたいとき「⇒」ボタンを選ぶ - その他やや複雑な条件の理解
例:A地点に寄ってからゴールを目指す
とまあ、いろいろな要素がまだできないことになります。
ですので2歳児に対して一般的なプログラミングおもちゃはまだ早いということになります。
そこで2歳児に出来ること、出来ないことを合わせると、プログラミング教育のためには
プログラミングおもちゃ以外でプログラミング能力を育てることが重要
になってきます。
2歳向けのプログラミング教育はまず絵本
では具体的な2歳向けのプログラミング教育を紹介していきますね。
題目にある通り、絵本も立派なプログラミング学習になるんです!
2歳児には絵本も立派なプログラミング学習
絵本で出来るプログラミング教育ですが、上に書いた2歳児に出来るプログラミング能力の中のパターンや物語の順序がまさに絵本で鍛えることが出来るプログラミングの能力です。
同じ絵本を何度も読んでいるうちに内容を覚えてきますので、その時は「この後どうなる?」といった問いかけを入れていくとよりプログラミング能力を鍛えることが出来ます!
2歳のプログラミングに繋がるおすすめの絵本
ぐるんぱのようちえん
有名な絵本『ぐるんぱのようちえん』。こちらはプログラミングは関係なく持っているご家庭も多いのではないでしょうか。
この絵本、意図されたものかは分かりませんがとてもプログラミング的な要素が多い内容になっています。
象のぐるんぱが色々なお店で失敗を繰り返すのですが
- お店で作った品物が大きすぎクビになる
⇒原因と結果の理解 - 別のお店でも同じことを繰り返す
⇒パターンやアルゴリズム - 作った品物を毎回持っていく
⇒アルゴリズムの積み重ねが絵で分かる
とまあプログラミングの要素が満載です。人気の絵本ですので、お家に置いても良いと思います。
有名童話たち
昔ながらの有名童話や昔話も、意外とプログラミング要素をたくさん含んでいます。
逆に昔ながらだからこそ、同じ内容の繰り返しや、上では挙げていませんが条件付け・分岐といったプログラミングの基礎となる要素が含まれていることが多いんです。
有名どころの例を挙げていきますね。
桃太郎
誰もが知る桃太郎のお話
- きび団子を挙げるたびに増える動物
⇒パターン認識や繰り返し - 仲間を揃えたことによる鬼退治の成功
⇒行動と結果のつながりを理解
3匹の子豚
こちらも有名3匹の子豚も同じくプログラミング要素がたくさん
- 毎回家を吹き飛ばすオオカミ
⇒パターン認識やアルゴリズム - オオカミによって壊れる家と壊れない家
⇒行動と結果の理解や条件分け
2歳児向けの絵本にもプログラミング要素はいっぱい
上で紹介した絵本はあくまで例です。
でも、見方を変えるだけで2歳児に出来るプログラミング要素がたくさん含まれていることが分かると思います。
プログラミングと言われるとどうしてもプログラミングおもちゃに意識が向かいがちですが、その前段階も大切ですのでしっかり絵本を読んであげてください。
2歳児はプログラミングおもちゃ以外でプログラミング教育
お次はプログラミングおもちゃですが、上でも書いた通り2歳児に一般的なプログラミングおもちゃは不向きです。
ですので、プログラミングおもちゃ以外でプログラミング能力を伸ばすおもちゃを紹介していきます。
一般的なプログラミングおもちゃは他のおもちゃである程度その基礎となる能力を養ってから使用するほうがおすすめです。
いきなり掛け算よりもまずはその前段階をしっかり押さえましょう!
2歳児におすすめのプログラミング能力を伸ばすおもちゃ
おもちゃで2歳児がプログラミング能力を養うのであれば、行動に対する結果の予測や、困ったことを解決する・問題解決能力を中心に伸ばしていきましょう。
『特定の操作で動く』『組み合わせる』『思考して正解を導く』といった要素があれば、それがそのままプログラミング教育に繋がりますよ。
磁石ブロックや積み木
磁石ブロックや積み木も立派なプログラミングおもちゃになります。
例えば
- 高く積む・作るための順序
- ある形を作るための組み合わせ
- 作品が倒れる・壊れる時の試行錯誤
といった部分がプログラミングに大いに関わってきます。
特に組み合わせや順序などは、より視覚的に考えることが出来るので一般的なプログラミングおもちゃよりも学習しやすくなります。
パズルやタングラム
2歳児でもできるパズルやタングラムもプログラミング的な思考を育てるのに効果的!
- 形状の組み合わせで順序の認識
- 同じ形状を使うことによるパターンの理解
- パズルを成功させる為の問題解決力
とまあ、パズルやタングラムで遊ぶこと自体がプログラミング学習にそのまま繋がっていきます。
2歳児にとってはプログラミングおもちゃよりもこれらの能力が育てやすいおもちゃになりますよ。
ちなみに2歳にお勧めのタングラムだと『さんかくたんぐらむ』が三角形だけで始めやすくておすすめですよ!
その他『知育』おもちゃ全般
ブロックやパズルというくくりではありませんが、一般的に『知育おもちゃ』と呼ばれるオモチャはその多くがプログラミング要素を含んでいます。
- ボタンで光る・動く・音が出るおもちゃ
⇒結果と理由の結び付け - おままごとセット
⇒ルーティンや行動順序 - 形合わせやお絵描き
⇒問題解決能力や試行錯誤
これらが出来る、いわゆるプログラミングではない『普通の知育おもちゃ』をつかって、本格的なプログラミングおもちゃを使うための練習する時期が2歳という年齢に当たると思います。
2歳向けのプログラミングおもちゃは普通の知育おもちゃが適切
2歳という幼児期前半では、プログラミングの為には逆にプログラミングおもちゃ以外を使ったほうが効果的です。
文字が読める、矢印などの記号が持つ意味が理解できる、パパママからのより複雑なお願いがこなせるといった、より心身ともに成長してから本格的なプログラミングおもちゃを買ってあげても全く問題ありませんので、前段階と思って普通の知育おもちゃをメインに使うようにしましょう。
まとめ|2歳のプログラミングおもちゃは絵本と知育おもちゃ
2歳児という発達段階にあるお子さんに対して、有効なプログラミング教育の方法とおもちゃとして紹介してきました。
- 2歳はプログラミング学習の下準備をする年齢
- プログラミングおもちゃはまだ必要ない
- 物語に規則性のある絵本がおすすめ
- 頭と手を一緒に使うおもちゃがおすすめ
⇒ブロックやパズルなど
小学校での必修化にあわせ、幼児期からのプログラミング学習が様々なところで謳われています。
ですが、なかなかその前段階に必要な能力について触れられる機会は少ないです。
少なくとも2歳はプログラミングおもちゃを使うよりも、絵本の中や実際に手を使う形でプログラミングに必要な能力を育てる時期と割り切って遊んであげるようにしましょう。
それでも気になるようであれば、例えばZ会のプログラミングコースの無料資料を請求すると、プログラミングとはどういうものかも含めてパパママの勉強にもなりますのでお勧めですよ。