こんにちは!このブログでは理系脳は幼少期を過ぎると育ちにくいという研究から、幼児期のSTEM教育(理科、工学、技術、数学教育)に焦点を当てた記事を紹介しています。
記事の読んでもらえればすぐにわかるとは思いますが、簡単なことで普段の遊びに工学的な要素を盛り込むことが出来ます。
- 知育に有効な工学の考え方
- 幼児向けの工学的な知育遊びの紹介
『マグネットブロックを使った』とタイトルにはありますが、知育遊びにおいて工学的な素養を高めるのに重要な遊び方が全体的に詰まっていますので、マグネットブロック以外にも使える情報がたくさんだと思いますので、ぜひ見ていってください!
目次
国も重要視している『理系教育』『工学』|幼児教育における『工学』ってどんなもの?
最近は大学の理系学部を増やすとか、女性の理系を増やすという話もよく聞きます。理系学部の最たるものが工学部ですが、まずは簡単にどのようなことが工学かを知ってから実際の知育遊びに繋げていきましょう。
『工学』という言葉で調べると非常に多岐にわたる分野と繋がってしまい分かりにくいのですが、『科学の知識を使って私たちの生活をより良くするための実践的な活動』と紹介させてもらいます。
電球を作って部屋を明るくするのが工学です!
その他にも『鉄は叩いたら伸びて固くなる』が理科・科学とすれば、『大きい川に鉄の頑丈な橋を架ける』が工学ですね。ロボット工学や電子工学、機械工学など『工学』の中にもいろいろな種類がありますが、基本的な流れはあまり変わりません。
- 困りごとがある
- 解決策や目的を考える
- 計画を立てる
- 実践する
- 確認する
本当に簡単な話ですが知育にとても有用な内容が含まれていることが分かると思います。
目的を考え計画し実践、確認して試行錯誤を繰り返すという流れから、思考力や判断力、論理的思考力を養うのに工学を意識した遊びがぴったりというわけですね!
遊び方|工学的な遊びで理系脳を刺激しまくる
では実際の遊び方。工学にも電子工学や情報工学などもありますが、さすがに幼児期から電子工作は親子ともどもハードルが高いと思います。
やはり子供が喜びかつ簡単なのは建築工学ですね!なので、マグネットブロックやLEGOブロックなどの知育おもちゃが必要となります。
今回はマグネットブロックを使っての遊び方の紹介になりますが、先ほど書いてある『工学の考え方』に基づいた遊び方であればどんな遊び方でもOKだと思います!
つまりは『○○したいから□□を作ってみて』という流れで遊べばそれすなわちSTEM教育になるわけです。
高層ビル作りで試行錯誤
まずは簡単にできる高層ビル作りから。始まりとしては
人がたくさん住めるよう出来るだけ高いビルを作って!
くらいから始めてみるといいでしょう。
ただこれだけの遊びですが、たくさんの要素とパターンが生まれる面白いチャレンジです。
- 磁力の強さによる力学的な強度
- どうすればより安定するか構造を考える
- 倒れた時に原因を考える
- 問題を改善する試行錯誤
パパママから見ると面白くない作り方をしていたとしても、本人たちが一生懸命目的のために考えて作り、何もないように見えても色々なことを無意識に学んでいく遊びです!
お家作りで人形遊びに理系要素を追加
次は人形遊びにマグネットブロックを合わせて知育遊びや工学遊びに変えていきましょう。
これも簡単、人形にとって住みやすい家を作るだけですね!
家の構造はそのすべてが工学と言っても過言ではありません。より住みよく、より便利に、建材を材質や目的に合わせて配置してあるので、住む人形の目的に合わせた家づくりとなると知育効果ばっちりです!
ただ、人形遊びだけがメインとならないよう適宜軌道修正を心がけてください。
- 人形を飛ばせて二階に上らせる
⇒階段を作ってあげよう - 出入口が決まっていない
⇒玄関を作ってあげよう
などなど、人形の目的に合わせて家を変えていく
この辺りは人形の動きを考えた論理的思考力と、そのまま空間的な認識力の向上にもつながります。
家を作ってさあ遊ぼう!よりも、遊んでいるうちに新しい目的を見つけて発展させていく形で遊ぶとよりSTEM教育の要素が高まります!
橋を作って
お次は橋作りです。オモチャ同士や椅子の間などで、人形や車が通れるように橋を架けてみましょう。ひとつ前に紹介した家づくりで、家と家とを橋で結ぶでもいいかもしれません。
確かにある一つのものを作るという点では先ほど紹介したビル作りと似ていますが、大きく異なる点として
橋=上に物を乗せる
という点にあります。つまりは
オモチャを乗せても大丈夫な強度・大きさなどを考えないといけない
というわけです。
- おもちゃが通れる広さ
⇒おもちゃとブロックの大きさ比べで設計 - おもちゃを乗せれる強度
⇒強い構造や力学の試行錯誤
この遊びの場合、せっかくであれば少し大きめの人形やおもちゃ向けの橋を作ると、より考える要素が増えることで思考力が高まります。
発展:橋の必要性も考えてもらう
さらに発展できるかな?と思ったら、『橋を架けたらいい』ということからお子さんに考えさせるとより効果的な知育遊びになります。
「この人形が向こう岸に行けないよ~、どうしよ~」などといった小芝居から始めると、必要な要素を自分で考える機会が増えるのでよりGOODですね!
まとめ|ブロック遊びに目的を追加することでSTEM教育のレベルUP
意外と単純な遊びが多いね
マグネットブロックやLEGOなどのブロック遊びは、ただそれだけでもSTEM教育の要素がたくさん含まれています。
ですがそこに特定の目的を付け加えることで、より工学的な知育へと繋がります。
- 工学は科学を使って実際の問題を解決するプロセス
- ブロック遊びに理由に基づいた目的を追加する
将来お子さんが工学的な進路を選ばなくても、この『問題を解決する方法を考える』という遊びは非常に有効ですので、ぜひ知育遊びをするときは色々な場面で取り入れてみてください。
そして今回の遊びに限らず、マグネットブロックはSTEM教育や理系脳を育てる際に活躍する機会が多いオモチャですので、ぜひご家庭においておいてください!