こんにちは!このブログでは塾経営で1000人に理系を指導してきた私が感じた幼児期のSTEAM教育(理科、工学、技術、芸術、数学)の重要性と進め方について発信しています!
- 幼児期STEAM・STEM教育の始め方
- 1歳~3歳について解説
このブログでは、特にお子さんが成長後の受験を見据え、芸術を抜いたSTEM教育(理系学問)分野、IT社会に順応するためのプログラミング分野、ロボット分野を主として記述します。
賢い子供や勉強好きな子に育てたいパパママは参考にしてみてください。
目次
1歳、2歳、3歳のSTEAM・STEM教育始め方
意思疎通ができるようになってからいろいろな物事への好奇心が旺盛となるこの年代は、どんなことでも楽しく学んでくれます。そのため、まずは「新しいことを知ることが楽しい!」という知的好奇心を育てることを第一として始めて行きましょう!
その①:図鑑を揃え知的好奇心を養う
まずはここから。年齢に合わせて図鑑を揃えていきましょう。ここでポイントとなるのが図鑑を「買う」ではなく「揃える」ことです。
図鑑と言えば「植物図鑑」や「恐竜図鑑」などに目が行きがちですが、人体、鉱物、宇宙など幅広くそろえていきましょう。
パパママが興味のない図鑑でも、お子さんがその分野に興味を持った時にすぐ使える、なんとなく開いて興味を持つきっかけになる、といったように、何かを調べる物というよりは知的好奇心を広げるためのツールという位置づけで揃えていってください。
初めての図鑑ならこれがお勧め
その②:絵本の読み聞かせで論理的思考力を養う
こちらも図鑑と併用して行ってほしい、プログラミングにも繋がるSTEAM教育です。
プログラミングに重要な要素として、順番や繰り返し、条件付けの概念があります。まだ小さいうちは、まずこれらへの理解を深めることから始めましょう。
例えば有名な3匹の子豚を例に挙げると
- オオカミが一番上の子豚から順に襲っていく
⇒物語の順番・行動の順番 - 繰り返し子豚の家を壊していく
⇒行動の繰り返し - 他の家は壊れるけどレンガの家は壊せない
⇒条件付け
これらすべてがプログラミングの基礎になります!
物語は全て話に順番がありますので、繰り返し要素などが無くても全然OKです!
読んだ絵本の数だけ語彙も知的好奇心も育つ、小さい子にとっては立派なSTEAM教育になります。
その③:探索やイタズラを見守り探求心を養う
このくらいの年代だと、大人から見てダメなこと、無意味と思えることにも沢山手を出していくことでしょう。手や服、部屋もどんどん汚すと思います。
ですが、本人の探求心からやっているイタズラであれば、後片付けの手間や起こりたい気持ちをグッとこらえて見守ってあげてください。
もちろんケガをしたり他人に迷惑がかかることは止めなければなりませんが、「探求すると叱られる」とお子さんが感じてしまうと、探求心が奪われ知的探索に消極的になってしまいます。
そうならないためにも後片付けの手間を惜しまない、むしろ無意味と思えるイタズラを一緒にやってあげましょう。
イタズラだけでなく「あっち行きたい!」「これ何?」「やってみる!」はできるだけ叶えてあげるよう意識してみてください。
その④:積み木やブロック遊びで創造性を養う
多くのご家庭で取り入れていると思いますが、これらも立派なSTEAM教育です。1歳からずっと出来る遊びにもかかわらず、次にあげるように非常にいろいろな恩恵がありますよ!
- 工学スキル
- 形状認識スキル
- 空間認識スキル
- 問題解決スキル
- プログラミングスキル
本当にいろいろな分野の成長に繋がりますので、ぜひ取り入れてあげてください。
ここで意識しておいてもらいたい点として、積み木やブロックはお子さんがすぐ見える場所に置くようにしましょう。こちらも散らかりやすい玩具ですが、遊ぶ機会を増やすためにお子さんがすぐ手に取れるように保管してあげてください。
専用スペースがあれば、お子さんが作った作品をそのままの形で置いておけますし、別の日に続きから作ってくれたりといろいろと便利でした!
私の家は磁石ブロックだらけです。
その⑤:ギミックのあるおもちゃを使う
こちらもSTEAM教育を意識するのであれば優先して増やしていきたいおもちゃの種類になります。
別の言い方をすればなんでもいいので「変化が起きる」おもちゃですね。
- 組み合わせて形が変わる(積み木など)
- ボタンを押すと音が鳴る
- ネジを巻くと動く(車など)
多くのおもちゃがこれに該当すると思います。逆にギミックの無いおもちゃの例は人形やぬいぐるみといった類になります。
ただ、「ぬいぐるみだけ」より別のオモチャにも目を向けてください。
この辺り、STEAM教育で言うテクノロジーの学びに繋がりますし、「ある特定の動作をすると音が鳴る・反応する」というおもちゃはプログラミングの基礎にも繋がります。
一般的に考えられる女の子向けのオモチャはギミックが少ないものが多く、この辺りがSTEAM分野のキャリア選択における男女の人数差、つまりは「理系が得意な女の子が少ない」という社会情勢に繋がるとする研究もありますので、特に女の子のお子さんを持つパパママは意識してみてください。
その⑥:パパママがSTEAM分野に興味をもつ
アメリカで7000世帯を対象に行われた調査の結果、親がSTEAM分野に携わる家庭のほうが、そうでない家庭と比べてお子さんのSTEAM教育および理系の勉強・学力が高くなることが報告されています。
これはパパママがお子さんに与えるSTEAM分野の情報量が多いためであると考えられます。
だからこそ、パパママが率先して科学的な情報や技術的なニュースを集めるように心がけてください。
パパママが興味を持つと自然とお子さんも興味を持ちますので、お子さんがしっかりと意思疎通できるようになるまでにSTEAM分野の情報を集める習慣を付けましょう。
まとめ:1~3歳のSTEAM教育は日常生活の学習機会を利用しよう
STEAM教育というとプログラミング教育だったりロボット教育だったりというおもちゃや習い事に目が行きがちですが、幼児期は特に一般的な好奇心や探求心を育てることが大切な時期であり、またその好奇心や探求心自体が立派なSTEAM教育です。
- 図鑑などで色々な物事に興味をもつ機会を増やす
- 絵本はたくさん読んであげる
- 探求のためのイタズラは叱らない
- オモチャはギミックのあるものを優先する
- パパママが科学やテクノロジーに興味を持つ
この年に限らず習い事やお勉強も大切ですが、何よりも自然や工学、技術などに対し興味を持つことを一番に考えてあげてください。
STEAM分野への興味は幼少期に培われるところが大きいので、頑張って取り組んでいきましょう!