こんにちは!塾の経営で1,000人の中高生を指導してきた所長です。このブログでは幼児教育から勉強を好きな子供に育てるための情報を発信しています。

知育や幼児教育というとひらがなの練習、書き取りキットがよく出てきます。しかし

所長
ひらがなよりも実験遊びを優先して!

というのが数多くの子供たちを見てきた私の率直な意見です。

ちいぴ
字の練習って大事じゃないの…?

字の練習は大切ですが、幼児教育というよりは就学前後に取り組んでもらいたいというお話です。

今回は塾で見てきた子供たちの話がメインとなりますが、お子さんの成長後の可能性のひとつとして参考になるのではないかと思いますので是非読んでいってください。

ひらがなの幼児教育より実験遊びを優先してほしい理由について小・中学生の事例をもとに解説

私の塾では小学3年生から大学受験まで幅広い年齢の生徒を見てきました。特に理数系を中心に指導をしており、別の記事にしたように医学部に進学した生徒、弁護士になった生徒と高レベルの生徒をたくさん送り出してきました。

しかし、中には悪い意味ですさまじい成績で入塾してくる子も少なくありません。

すさまじいレベルの子供たち
  • 分数の足し算ができない中学3年生
  • 掛け算九九があやしい中学2年生
  • テストで漢字はほぼ間違える中学1年生
  • 500点満点中80点台の中学生(受験生)
    など等
ちいぴ
レベル差が激しいね…

上位の生徒も下位の生徒も受け入れを行っており、このような生徒もたくさん見てきました。そんな中で気づいたところとして

  • 数学ができない子供はいくらでもいる
  • 理科が楽しくない子供もたくさんいる
  • 英単語を覚えていない子供も多い
  • 漢字が書けない生徒も少なくない
    でもひらがな・カタカナが出来ない子はいない

当然かもしれませんが、先に挙げた子供たちや学習障害がある生徒でも、全員が全員ひらがなカタカナはバッチリマスターしていました。

所長
日常で目にする機会も多いので余計にですね。

つまりは幼児教育を意識してきた子供も何も知育活動をしていない子供も、総じて平仮名とカタカナは書けるようになっているというわけです。

だからこそ、いろいろなことに興味をもってもらう時期として、幼児期には平仮名よりも別のこと、特に実験遊びを優先したいと強く思っております。

ちなみに上に挙げている「すさまじいレベルの生徒達」や、そこまでではないものの勉強を苦手と感じている子供たちは理科の実験が面白いと感じる生徒は少ない傾向にありました。

そうした生徒たちは

理科についての子供たち
  • 生物は暗記が多く点が取れるから好き
  • 化学は暗記部分は点が取りやすい
  • 実験は難しいから好きじゃない

と口をそろえます。

つまりは「学ぶことが楽しい」ではなく、テストで点が取れるかどうかが評価の基準となっています。

ちいぴ
楽しくなかったらテストの点も悪いよね…

色々な記事でお伝えしていますが、理数への興味は幼児期にそのほとんどが培われることからも、幼児期の学習はひらがなの練習よりも実験遊びを優先してほしいと思います。

理数と違い国語への興味は後付けしやすい

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さらに言えば、STEM教育分野(理科、工学、技術、数学分野)への興味と異なり、国語は成長してからでも比較的興味をつけやすいです。

何故なら面白い本に出合うだけで伸びるから。

印象的だった生徒として

  • 5教科合計200点程度
  • 勉強はほぼしない
  • でもライトノベルが好き
    国語のみ80点台

という子もいました。それも一人ではなく、ライトノベルが好きというだけで国語の成績がいい生徒は結構な割合で見かけることがありました。

所長
自然と物語への読解力が上がり漢字を目にする機会が多いためでしょう

これは英語も同じです。好きな海外のアイドルグループがいるから英語を頑張る、有名な海外のファンタジーを読みたいから頑張るなど、知的好奇心「以外の好奇心」によって興味を持ち勉強してくれる子が少なくありません。

そもそも、国語も英語も半分は暗記で攻略できる=努力する時間をとれば攻略しやすい科目、点が上がりやすいからモチベーションも高まりやすいため、興味の後付けがしやすいのです。

実験遊びを優先しても落としてほしくない国語の勉強

さて、ここまで幼児教育で優先すべきは実験遊び!と評してきましたが、これはあくまで「幼児教育」や「知育」と呼ぶ年代です。そして「ひらがなの勉強をするな」ではなく「幼児期は理系知育のウエイトを多めにして」というニュアンスです。

所長
年長さん以降から次のことも意識してください
年長以降は力を入れてほしい知育・教育
  • 平仮名を繰り返し書く練習
  • 本をたくさん読む
  • 日記や文章をつくる

年長さん以降、特に小学校に入学し、学校や宿題などで本格的な字の練習に取り組んでいくことになると思います。

その時はパパママも練習のようすをしっかりと見てあげましょう。字の練習、特に同じ字を何度も書いて覚えるという過程は平仮名だけでなく漢字、英単語の練習方法へと繋がっていきます。

また、本を読む子供は読解力に優れ、日ごろから日記などで文章を作りなれている子供は当然ながら文章作成能力に優れますので、こちらも意識してみてあげてください!

まとめ:幼児期は実験優先・就学前後はしっかり平仮名の練習

幼児教育では平仮名の練習より実験遊びを優先してほしいというお話でした。

何故なら1000人に指導してきた中で平仮名ができない生徒は見たことがなく、実験や理科に興味を持たない生徒は非常にたくさんいたからです。

とはいえ字の練習が悪いという話では全然ありません。

今回のお話
  • 3歳~5歳では実験遊びなどSTEM教育を優先してほしい
  • 就学前後では平仮名や書き取りの練習をしっかりしてほしい

という、年齢に合わせた幼児教育を行ってもらいたいというお話でした。

所長
もちろん小学校入学後も実験遊びは続けてほしいです!

以上、普段の幼児教育に参考になる点があれば幸いです。ありがとうございました。

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