ダイアロジックリーディング凄いです。
今回は対話型読み聞かせとも呼ばれるダイアロジックリーディングを4歳の娘と実際にやってみた効果を紹介します。
ダイアロジックリーディングとは子供と絵本の中身についてお話しながら行う読み聞かせですね。
効果としては語彙力や思考力、表現力に有効だといった記事がたくさん見受けられます。
という点も踏まえて、我が家の実際の様子を紹介していきます。
- 実践したダイアロジックリーディングの内容
- 具体的な効果とやり方の実例
※特に思考力・表現力・観察力の効果が凄かった - ダイアロジックリーディングの手本にした絵本
将来賢く育って欲しいと考え出会ったダイアロジックリーディング、結論から言えばすごく効果的で明確に子供の様子が変わりました!
自分で考える力も成長しているのが見て取れて驚きです。
ダイアロジックリーディングの我が家での具体的なやり方も併せて紹介していきますので、ぜひ見ていってください。
目次
ダイアロジックリーディングとは?我が家の実践内容
一般的なダイアロジックリーディングは簡単に言えば次のような対話をしながら絵本の読み聞かせをしていきます。
- 内容の予想を問いかけ
例)この後の話はどうなると思う? - お話の振り返り
例)この前に何があったんだっけ? - 答えの無い質問をする
例)この中の○○ならどれが好き? - 絵本の内容に対して理解度を確認
例)なんで○○かな?いつ◇◇したのかな? - 子供の解答について展開してみる
例)その○○って面白いね!じゃあ△△かもしれない!
それに対して私の家では「内容の予想」や「振り返り」をせず③~⑤+αで進めるようにしています。
- 4歳年中の娘(+2歳の妹)と実施
- 毎晩0~3冊:平均2冊
※疲れてる日は読みません。
※ダイアロジックリーディングする日もあればしない日もあります。 - 興味を持った絵本なら何でもOK
よそのパパママにも絵本の数を言われることがありますが、我が家は
- 寝つきが悪いから入眠儀式としての絵本
- 遊ぶより疲れないから時間潰しの為の絵本
となることが多く、結構後ろ向きです。でも効果がバッチリ出たので驚きではあります。
ちなみに読み方の+αの部分ですが、理系的な知識を重要視して対話するようにしています。
理系的と言っても子供の分かる範囲で、お月様ってロケットで行くんだよ!とか、雲ってホントはお水で出来てるんだ!といったレベルです。
実際の効果とやり方4種類|ダイアロジックリーディング
では具体的にどんな風に進めたらどんな効果があったか我が家の具体的なやり方と合わせて紹介していきます。
最初に効果をまとめてあげておくと
- 語彙・知識の増えるスピードが大
- 論理的思考力と考える習慣が付いた
- 自己表現力が凄く向上した
- 注意力や観察力がついた
明確に分かったところはこんなところです。始めて1カ月で明らかに効果があったので驚きでした。
語彙と知識の増え方が速い!効果とやり方の実例①
まずは知識と語彙です。
ダイアロジックリーディングで語彙や知識が一気に増えました。
その通りですが、それでもダイアロジックリーディングを始めてからでは理解の速さと深さが段違いでした。
また、一つの絵本から得られる知識がとても増える点も大きい効果の一つでした。
例えばこちらの絵本
ノラネコぐんだんシリーズの『ノラネコぐんだんきしゃぽっぽ』です。
内容としては
ノラネコぐんだんが汽車を奪って逃げる
⇓
トウモロコシを焼いて爆発
⇓
怒られて反省する
といった流れの絵本です。
本文を読むだけではそこまで知識になるような内容は含まれていませんが、ダイアロジックリーディングを次のような内容で行っていました。
- 汽車と電車の違いって知ってる?
⇒電車は電気で動くけど汽車は火でお湯を沸かして動くんだよ。 - 煙が出るけどなんでだろ?電車は煙出ないよね?
- 石炭入れてるけど、石炭って何かわかる?
- ポップコーンって実はトウモロコシなんだ!
という具合に、絵本の文章にはない知識も問いかけながら読んでいきました。
結果、どんどん知識を獲得して、すぐに自分から『汽車は火で動くんだよね!』『恐竜の化石が骨で、石炭は木の化石なんでしょ!』と教えてくれるようになりました。
しかも石炭:植物の化石ということから古生物や化石の図鑑にも興味を持ってくれるなど嬉しい副産物もありました。
論理的思考力が身に付いた!効果とやり方の実例②
お次は論理的思考力。
論理的思考力というよりも『論理的に思考しようとする意欲』と言ったほうが正確かもしれません。
具体例を挙げると
これって前のページの○○がこうなったの?
といった問いかけが、子供から自発的に出るようになりました。
『○○だから△△だ』という、原因に基づいた結果を考える点に論理的思考力の成長が見て取れましたし、なによりも
自発的に出る=論理的に考えたい!という意欲が見られるようになったのが嬉しい点です。
ちなみに具体的にどういう読み方をしているかというと、それもそのまま
事ある毎に「何でだろうね?」と問いかけを入れています。
例として挙げると
こちらご存じ「ぐりとぐら」のえんそく。
話としては
遠足に来たぐりとぐらが毛糸を見つける
⇓
毛糸をたどっていくとクマさんのセーターがほつれてる
⇓
クマさんとお弁当を食べる
というもの。この絵本であれば
このページで
- なんか毛糸の玉が大きくなってない?
- ぐりとぐらが小さくなったのかな?
- 何で大きくなってるんだろうね?
といった問いかけを2つのページを見比べながら行っています。
絵本のイラストで描かれている変化の比較や原因を見比べるように読み聞かせしているうちに、子供が自分でページを戻って調べるようになりました。
ですが変化の原因を考える習慣が付き、下でも書きますがさらにはそれが絵本にとどまらず日常生活の中にも表れるようになりました。
自己表現力の『大向上』!効果とやり方の実例③
お次は自己表現能力。
文章作成能力と言ってもいいかもしれませんが、自分の意思を単語ではなく文章で表現する力が格段にアップしました。
具体的な例を挙げると
ダイアロジック実施当初は
だったものが
1カ月のうちにに
なんでだろ?
きっと赤ちゃんだからまだ飛べないんだよ。でも大人になって飛ぶ練習をしたらきっと上手に飛べるようになるよ!
と、物語の内容をその他の知識と合わせてしっかり言葉で表現するようになりました。
「わかんない」とはいうものの、すぐに自分なりの見解を考えて教えてくれます。
こちら、読み聞かせとしてはひとつ前に挙げたように「何でだろうね?」と入れることもですし、
登場人物が失敗したときに『どうすればうまくいくかな?』という問いかけを入れるようにしています。
たとえばこちらの絵本ぐるんぱのようちえん
このお話では
象の「ぐるんぱ」が群れを追い出される
⇓
仕事で色々な物を作ってみる
⇓
大きく品物を作りすぎてクビになる
⇓
最後に幼稚園を開いて成功する
というもの。この内容で例えを挙げると
この『クッキーを大きく作りすぎてクビになる』シーンで
- ○○ちゃんならどんなクッキーにする?
- コックさんのクッキーくらい小さければよかったかもね。
- この大きいクッキーどうするんだろう?
といったような「もし自分だったらどうするか」「どうすれば解決できるか」を意識して問いかけをしながら読み聞かせています。
注意力や観察力が激増!効果とやり方の実例④
お次は注意力や観察力。これも凄いです。0が10に増えるくらい変わりました。
具体的に例を挙げると、上の方でも紹介した『ノラネコぐんだんきしゃぽっぽ』のワンシーン
この見開きページを読んでいる時に
左上の絵に注目して
ここで
おなかすいてたんじゃない?
とまあ、絵本の文章にも内容にも関係ない部分を見つけて理由まで考えてくれました。
よく見てるな~って。
ダイアロジックリーディングを開始する前はほどんどこういった背景につっこんで話を聞いてくることが無かったのですが、開始してからは本当にいろいろなところに気づくようになりました。
これはもちろん、普段から本文と関係ない背景の絵についても問いかけをしていたからだと思います。
背景が白ではなく書き込んである絵本なら何でもできる問いかけですので、色々な本でやっていました。
効果は絵本だけじゃなく日常生活でも!
さらにうれしかったこととして、上で紹介してきた能力・効果が実生活でも見られるようになったことがあります。
例えば
- 近所の側溝に水が流れていないことを発見して
晴れだから無くなったのかな?
もしかして隙間に浸みこんじゃったんじゃない?
と、「変化の発見」、「原因の論理的思考」、「自分の考えや推察」を「自分の言葉で話す」といったことを自発的に行ってくれるようになりました。
この辺り、将来小学校に入学してからも勉強に対して自分から取り組んでくれる力になると期待しています。
こういった変化はダイアロジックリーディングをしてきた効果ともいえますし、ダイアロジックリーディングを通して親も絵本以外での子供への問いかけが増えた結果だと思っています。
我が家のダイアロジックリーディングのお手本
いまでこそ絵本を読む中で色々な点に気付き、問いかけを入れることが出来ますが、最初は何を聞けばいいかわかりませんでした。
そんな中、別の記事の参考にしようと思って取り寄せたZ会幼児・年少コースの無料資料が大当たり。
Z会の年少コースにだけついてくる『一緒におでかけブック』が、ダイアロジックリーディングの教科書ともいえる内容でした。
この絵本、そのまま使えばダイアロジックリーディングになるよう作られており、絵本の内容から背景にもいろいろな問いかけポイントを準備してくれているので、本当にダイアロジックリーディングの教科書みたいに使えました。
※画像右側のように絵本のお話とは別に問いかけがちりばめられています
もしこの記事を見ただけでは問いかけのやり方がしっくりこないようであれば、こちらをもらってやり方を真似してみてください。
教材メーカーの絵本ってレベルが違いますね。
ダイアロジックリーディングの効果は凄いけど楽しく読めるのが一番
いろいろなところ・研究でダイアロジックリーディングの有効性が取り上げられていますが、少なくとも今回紹介したような明確な変化が見られました。
本当に有効な読み聞かせだと感じます。
一番効果が高いのはダイアロジックリーディングかもしれません
そんなとっても効果がみられたダイアロジックリーディングですが基本的にはお子さんが楽しめることが第一と考えてください。
私にとっては普通の読み聞かせが面白くないから実践しているだけで、ダイアロジックリーディングじゃなく普通の読み聞かせでも教育効果はしっかりあります。
パパママもお子さんも楽しくない読み聞かせになってしまっては逆効果ですので、無理せず楽しく読書に親しんでいきましょう。