こんにちは!今回は、おうちで出来る日常の知育・化学編として、日々の生活の中に溶け込んでいる知育要素を紹介していきます。
特に言葉が出来てくる2歳や、言語能力が急速に発達する3歳~6歳のお子さんを持つパパママは、ぜひお子さんとのやり取りの参考にしてみてください!
一緒に勉強好き、理系好きな賢い子供に育てましょう!
※STEAM教育:理科(Science)/技術(Technology)/工学(Engineering)/芸術(Art)/数学(Mathematics)の教育
・2歳~6歳のお子さんをもつパパママ
・お子さんに将来勉強で苦労をしてほしくない
・理科や数学が得意になって欲しい
・保育士さんや幼稚園の先生
この記事では、日常にあるものからお子さんの理系的な考え方を育てるコツや事例を紹介しています。
また、理系のご両親をもつ子供は理系が得意になりやすいことから、カッチカチの理系である所長の考えを通じて、理系が得意な人間はどういう風に物事を見て子供と接しているのかも感じてみてください。
・勉強が遊びの延長になり賢く育つ
・思考力、観察力、好奇心が育つ
・将来勉強が苦痛にならない
ほかの記事でも書いていますが、塾経営者として延べ1,000人の中高生に指導してきた私から見て、理数系が苦手な生徒は好きな生徒と比べて勉強を苦痛に感じる場面がとても多いです。
理数への興味は幼児期に培われることから、一緒にお子さんを勉強好き、理数好きな賢い子供に育てましょう!
日常生活で理科的な思考を養うためのポイントは以下の3つです。
・目の前の変化を言葉にする
・いろんな物が何でてきているか疑問を言葉にする
・ほかの物事とつなげる
目次
ステップ1 日常にあふれる知育は目の前の変化から
みなさんは、目の前にあるものがそのまま理科や科学につながるといわれてピンときますか?
まずは簡単なイメージとして、「理科って何だっけ?」から考えてみましょう。
・なんか液体を火にかける
・薬を溶かす、混ぜる
・原子?分子?
こんなイメージを持つ方も少なくないと思います。
つまりは温めたり変化を加える、何かを混ぜる、元々は何かを考える、これが全部理科に繋がっているわけです。
最終的に「これって何でだろう」を言葉にすればいいかな
言葉に出すだけ!日常の理科知育
先ほど目の前にあるものでコーヒーが挙げられていましたが、これにも様々な理科的要素が含まれています!
1. 水に熱を加えるとお湯に変わる(電気・熱エネルギー)
例)「これ冷たいお水だよね。スイッチオン!
・・・・・熱い!お湯に変わったよ!」
2. ドリップやインスタントでお湯が黒色に変わる(水溶液)
例)「ここにお湯を入れま~す。ホラ!黒いお湯になった!」
3. その他:冷たいコップもお湯を入れると熱くなる等(熱伝導)
これらを全部言葉に出す、見せる、(火傷しない範囲で)触らせるでOK。本当に何気ない普通のことですね。
いいんです。勉強好きに育ってもらうには、何よりも好奇心が一番大事!「これはコーヒーだよ」で終わらせるのではなく、そのさらに「前」があることを意識させ、ひと段階深い興味を持ってもらうことが大事なんです!
・水に塩を入れて ⇒ 「見えなくなった!」
・塩水と水をなめて比べる ⇒ 「塩を入れると味が変わった!」
・鍋でお湯を沸かして沸騰 ⇒ 「熱くなるとブクブク泡が出た!」
・洗ったフライパンを火にかけて乾かす ⇒ 「熱くしたらお水が消えた!」
・ジュースに入れた氷が融ける ⇒ 「氷がお水になった!」
・洗濯する ⇒ 「水で濡れた服が冷たい!」
・洗濯物を干す ⇒ 「濡れてた服が乾いた!」などなど。
本当にごく普通のことですよね。むしろ家事全般が理科だと思ってもらえばいいと思います。これらを言葉にした後に「何でだろうね?」と語りかけてあげてください。
一般的な物事に「何でだろう?」まで考える習慣がつくと、好奇心がぐっと高まり、将来いろいろな勉強に対しても「知りたい」「面白い」と前向きに取り組むように育ち、勉強が得意な賢い子供に育ってくれます!
ステップ2 何で出来てる?日常でのSTEAM教育
日常の変化に意識を向けた後は、物体が何で出来ているかを一緒に言葉にしてみましょう!
なんか馬鹿にしてる…?
理科でいえば、中学生の時点で原子・分子、さらに細かいところまで学習します。この単元に興味をもって勉強に向かうには、幼少期からの物質への好奇心がとても大切です。つまるところ、「これって何で出来てるんだろう」の発展が原子分子にたどり着くのです。
最終的に「紙ってどうやって作るの?」まで興味を持ってくれたらこっちのもの!
「紙は何で出来てると思う?」「○○って何で出来てるんだろう?」みたいな問いかけもいいですね。
目の前の形あるものだけでなく、その「前段階」を考える、もしくは「前段階がある」ことを知ってくれれば、論理的思考にもつながってきます。
・他にも紙で出来ているものを探してみる
・たたいた音で金属を見分けてみる
・磁石をつけて鉄を探してみる
等、プラスチックや木でも同じことができますね!
是非ともパパママも一緒に素材を探求してみてください笑
ステップ3 ほかの物事とつなげていこう!
理科の応用、工学に近い話かもしれませんが、ここまでの内容を身近なほかの事柄へとつなげていってみましょう!
理科の内容は、いずれも実社会や世界のいたるところで見られる内容です。
蒸発するのは水だけではありませんし、鉄で出来ている物は包丁だけではありませんね。同じような変化から、別の学習へつなげていきましょう!
理科とのつながり:具体例
例えばこんなつながり方を学習していくことができます。
・地球科学ルート(仮)
氷が融けて水になる→石も熱くしたらドロドロになるよ!
→火山の動画→地球構造への興味
・工学ルート(仮)
包丁も「鉄」って石を熱くして作るよ!
→鋳造・鍛冶動画→工業への興味
・社会&町構造ルート(仮)
水が蒸発→雲も水だよ→大気・水循環
→水や水道への興味→インフラへの興味 など
子どもと一緒に勉強、としていますが、これも特別なことをしているわけではありません。
ひとえに、図鑑を読んだだけです。ここでポイントなのが「読んだ」、つまりは写真メインのページだけでなく、図鑑の注釈や合間の解説ページにある文章をしっかりと読むことです。
図鑑って身の回りでどう役立っているかもいろいろと文章で書いてあることが多いんです。子供に知識をと思って図鑑を見ていたのですが、注釈や補足ページをよく見ていくと、ほんとにいろいろとつながっていることが書いてあって感心します。
そして何より、自分が興味をもって図鑑を読む、するとその様子を見て子供も図鑑を見にやってくる、お互いに知識と好奇心が深まるという好循環が得られます。
また、図鑑だけでなく「かがくのとも絵本」や「かがくのとも傑作集」も積極的に取り入れていくと、絵本から興味好奇心へとつながり、とても良い学習の流れが出来ていきますよ。
とあるアメリカの研究から、子供が理数系に興味を持ちやすくするためには、指導者が学問と実生活の結びつきを説明しながら教えることが大切、との論文もでていますので、興味がなくともここが頑張りどころと思って読むようにしましょう!
まとめ
今回は日常生活の何気ない様子から理科の知育につながる記事をお届けしました。
1. 見た目の変化を言葉にする
2. 目の前のものが何で出来ているか、どうやって作るかを考える
3. 図鑑の説明を読んでほかの物事とつなげる
躓きやすいのはステップ③の「他の物事とつなげる」だと思います。
しかし、パパママが躓きやすいところ=お子さんが成長してから勉強で躓きやすいところであり、このあたりで興味を持てなければその部分の勉強が苦痛となり、成績が下落、塾費用がかさみ、将来の選択肢が狭まる、という悪循環が起きやすい部分となります。
2歳~6歳までの5年間で頑張って好奇心を育てるか、13歳~18歳の6年間お子さんが苦痛とともに頑張りパパママが金銭的にも精神的にも頑張るか、どちらがいいか言うまでもありませんよね。
上や別の記事でも書いていますが、一般的な理系に対し好奇心を持てるかは小学校低学年までで決まります。
これは毎年およそ1000時間、中高生へ個別に理数系の授業を行っている所長が実際に感じている通りの研究結果であり、特に高校受験、大学受験の進路選択で非常に分厚い壁となって立ちふさがっています。
このブログを読んでくれた皆さんも、所長と一緒にかわいい我が子が将来興味をもって楽しく勉強できるよう育てていきましょう!