こんにちは!このブログでは将来理数系の勉強が特になるためには幼児期からの取り組みが大切であることと、その取り組みについてを発信しています!
そもそもの話、以前紹介したアメリカの論文によるとSTEAM教育(理科、技術、工学、芸術、数学)が得意な子供の多くは親が理系や技術系であることが多く、幼児期から様々な理系の情報を得る機会が多いのです。
特定の頻度で行う理科実験などもとても有効ですが、親がSTEAM教育に繋がる情報をより多く日常の中で提供しているわけですね。
そのため、ごく当たり前の日常生活の中でどのような要素を理系的な情報源として伝えることができるのか、知育に活かすことができるのかという観点で記事を書いています。
- 4歳~6歳のお子さんをお持ちのパパママ
- 勉強好きな子供に育てたい
- 日常のゴミ出しに潜む知育について興味がある
- 理系の親が普段どのように接するのか興味がある
普段の幼児教育の参考になることがあるようであればぜひ読んでいってください!
目次
ゴミの分別がそのままSTEM教育です!
そもそもゴミの分別、処理やリサイクルの都合によって行われるものですが、それがそのまま構成物質の分類に繋がっています!
地域によってゴミの分別の仕方は変わると思いますが、一般的なところで言うと
ごみの種類 | 構成物質 |
燃えるゴミ | 木製製品等の自然有機物 |
PETボトルやプラスチックごみ | 石油由来の合成樹脂有機物 |
缶・金属類 | 鉄・アルミニウム等 |
ビン | ガラス(セキエイ等)などの鉱物 |
その他不燃ごみ | 上記が複合的に混ざっている |
つまりはゴミの分別がそのまま「これ何で出来てるんだろう?」の理科、ひいては化学の知育というわけです。
日常生活でゴミは出続ける、分類もし続ける、といういつでもそこにある知育材料ですので、これを活かさないのはもったいない!というわけで、どんどん繋げていきましょう。
- ゴミ毎のゴミ箱を分ける(どこもやってると思います)
- 各ゴミ箱をお子さんが分かる場所に置く
- 目の前で分別して捨てる
- 「ここは○○のゴミだよ」と明確に教える
- お子さんに分別して捨ててもらう
本当に日常だからこそ出来る機会も多く、自然に理科や化学への興味が育みやすいです。そのままゴミ捨てやお片付けの躾にもつながりますのでいいこと尽くし!
「これは何のゴミでしょうか?」みたいにクイズ形式にしても楽しく取り組んでくれると思います!
資源のリサイクルから工学の知育へつなげる
お子さんがゴミの分別や構成物質を意識するようになったらコレですね。ゴミの分別をするときに教えてもいいと思いますが、分別理由からの発展です。
簡単に言えばこれだけですね。
ですがここからもう一歩、捨てた後どうなるか・何に作り替わるかを教えてあげましょう。
以下は簡単な例です。
ゴミの種類 | 処理後 |
燃えるゴミ | 火をつけて燃やす |
PETボトルやプラスチック |
輸出・服・卵パック・ボトル等 石油由来だから燃料にも |
缶・金属類・ビン・ガラス | 溶かして再形成 |
その他不燃ごみ | 埋める |
これまたごく当然の話も入っていますが、お子さんに教えてあげたい情報がたくさんですよね。
- 燃える物と燃えない物とがある
- プラスチックは石油からできてる
- プラスチックが別のものに変わる
- 金属やガラスが溶ける
- 金属やガラスが溶かして別のものに変わる
普段からこのような話をする中で、興味を持ったタイミングでさらに別の情報源、例えば図鑑や動画などで詳しく教えてあげると好奇心の向上により効果的です。
さらには処理工場の様子や見学などまで発展すると嬉しいですね!
発展:ゴミの分別から広がる好奇心の幅
上に挙げてきたものがまずは日常で簡単にできる範囲です。
ここから続きはより発展的な知育情報を記載していきます
ゴミの分別から地球の知育へ発展!
そもそも分別してリサイクルするのは地球環境や社会環境の改善や向上が念頭にありますので、どんどん繋げていきましょう。
- プラスチックをたくさん燃やすと大気汚染
⇒酸性雨や温暖化の話 - 金属も使い続けると無くなる
⇒鉱物や鉱脈・鉱山の話
など等
この辺りは事前に地球図鑑や鉱物図鑑があると説明しやすいですよ!興味を持ったタイミングで一緒に図鑑を見てみてください。
ゴミ出しの日程から数字や規則性の知育に発展
ゴミ出しはたいてい日にちや曜日が決まっていますよね。お子さんに○日△曜日は□□ゴミの日と伝え、カレンダーで確認することで数学・算数の知育に繋がります。
- ゴミの日は何日か伝える
⇒数字を目にする機会が増える - 毎月第2火曜日が不燃ごみの日
⇒カレンダー上で座標の知育に繋がる - 毎週月曜日が燃えるゴミの日
⇒数字が7ずつ増える周期性に繋がる
など等
非常にありふれた光景ですが、そもそもSTEM教育に触れる機会を増やすのが目的ですので、お子さんに伝える意識をしてみてください。
食物連鎖や微生物の話に繋げる
ゴミの分別もですが、ゴミを捨てなかったらどうなるの?といったたぐいのお話です。
このゴミは自然環境でこんなことが起きますよ~という小話程度に思ってみてください。ただ、どこから何に興味が広がるかはお子さん次第ですので、可能性を広げるための知識としてみてください。
- まずは不衛生=ばい菌が増える
⇒目に見えないばい菌が増えて人も病気になります - 木や紙を食べるばい菌がいる
⇒自然物質が腐る=目に見えないばい菌が食べてしまうという理科生物の知育 - プラスチックはばい菌が食べないから残る
⇒海や山など自然が汚れる。間違えて食べて病気になる動物(ウミガメなど)もいます。 - 缶や金属は錆びていく
⇒錆び=酸化という化学反応を臭わせましょう。
など等
色々なところに繋がりますので、ほかにも考えてみてください。
まとめ:ゴミ出しにお子さんを関与してもらって知育に活かそう
上でも記載していますが、STEAM教育や理系分野に強く育ってもらうためにはより多くの情報をお子さんに与えたい、そのために明確な実験もいいけど普段の生活の中に隠れる要素を見つけてお話してあげてください。
- ゴミの分別を手伝ってもらおう!
- 分別理由とその後の話に繋げよう!
- 隙あらば色々な分野に発展させよう!
今回のゴミ出しに限らず、日常生活に隠れる理科、技術、工学、数学の要素は思ったよりもたくさんあります。積極的にお子さんに伝えて、勉強が好きな子供に育てましょう!