今回は塾で1,000人の中高生に理系の指導を行ってきた私が、Z会の幼児コース・年少向け通信教材について本気で評価します!
解説していきますね
塾で指導している中高生の様子と我が子の成長から、幼児教材や幼児期にしてほしい教育といった点も踏まえて評価していきます。
Z会幼児コースの内容
お子さんが成長後どうつながるかの紹介
結論からお話しますと
めんどくさい『から』やるべき!
という教材となっています。
一般的な学力という面だけでなく、STEM教育(理科、技術、工学、数学)の要素も多分に含み理系脳も育むさすがの内容でした。
お子さんの成長後の話と教材の紹介も含めてその辺についても解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
Z会幼児コースはこんな教材
まずは簡単に教材の情報から。
- 思考力や知的好奇心の知育に特化した教材
- 紙ベースのワーク・体験教材
- パパママが体験をフォローする必要がある
こんな内容ですね。
『学習そのものへの意欲』を高めるような教材となっていて、他の紙ベースの通信教材と比較すると書き取りや数などの先取り学習は少なめですね。
塾で見かける生徒でも、特に成績最上位層がほぼ確実に持っている資質の一つが『知的好奇心』と『思考力』ですが
じゃあ具体的にどうすれば知的好奇心や思考力が育つの?
に対する答えの一つとしてこのZ会の教材をおすすめします!
ぺあぜっと年少|Z会幼児コース体験型教材
出典:Z-kai Inc.
Z会幼児コースの一番の特徴ともいえる体験型教材「ぺあぜっと」です。
『体験型教材』の名の通り、紙に書き込むのではなく実際に手を動かし、物を使って様々な遊びから学びに繋がっていく教材ですね。
この教材の優秀な点として
生活と遊びと学びが一緒になって体験できるところです。
ぺあぜっと年少の例
こちらは体験教材に載っている 『まっくろバナナ』です。
バナナの皮をむいてオーブンにかけるだけということで、年少のお子さんでもすべて自分で出来る料理体験ですね。
この体験を例に挙げると
- 焼くことで色や味などが変化するという体験
- 料理という『大人の行為』を行う経験
- 加熱による変化が理科実験の素養
- それらを全て自分で行う達成感
という、経験が年少から出来るようになっています。
なところが特にお気に入り!
この体験は
・自分でやってみる
・いろいろ試してみる
・変化を楽しむ
将来理系の学問を楽しめるように育つ要素がしっかりと含まれています!
※ここが楽しめない子供は小学校高学年以降、勉強が非常に苦痛となっていってしまいます。。。
Z会の体験型教材と将来の勉強とのつながり
キャンプの話?
唐突に出てきた数学の問題ですが、この画像、2023年共通テストの数学の抜粋です。キャンプ、地図と山の高さ、角度に関する問題となっています。
とく近年の高校受験や大学受験について、このような実生活と結びつける問題や教科を超えた問題が数多く見られます。
特にこのタイプの実生活と結びつける問題、苦手な学生が対策をしてもなかなか上位勢との差が埋まりません。
何故なら成績最上位勢は『普段から勉強と実際の物事を対比してみている』ことが多いからです。
日々生活しているわけですね。
つまり最上位勢は日常生活が勉強と繋がっている分、そうでない生徒と比べて『無意識の勉強時間』がとても多いんです。だって生活が勉強と繋がっているんですもの。
Z会幼児コースの体験型教材は、このような勉強と生活とが結び付くような誘導・内容となっています。
そしてこの辺り、明確な差が数字として分かるのは中学以降であることが多いことからも、あと伸び教材という名を持つ所以ですね。
いっしょにおでかけブック|Z会幼児コース年少絵本型教材
こちらは年少向け教材である、絵本型教材の『いっしょにおでかけブック』。
その名の通りお出かけに持っていけるようなサイズですが、内容がまー豊富。
もちろん月ごと「数」や「あいうえお」などのテーマは決まっているのですが、その他にも
- 間違い探し・思考力クイズ
- 物語の前後把握
- 登場人物の心情理解
- 展開予測
- 自分の意見発信
とまあ、お子さんが頭を使いつつ喜ぶ内容がふんだんに取り込まれています!
絵本にしたみたい!
パパママとの会話やり取りも増えますし、一枚の絵に対して疑問を持つことが出来る箇所が非常に多いので、様々な物事に対する好奇心もしっかり養えます!
残念なのが、この絵本型教材は年少しかなく、年中年長は別の教材に変わってしまいます。。。
Z会幼児コースで育つ中高生での能力
Z会の幼児コースでは「あと伸び力」という言葉が出てきます。
言葉を変えると、冒頭でも書いていますが『将来勉強が楽しくなる力』ですね。
この辺り、数多くの小学生~中高生に携わってきた私が断言します。
「あと伸び力」は後で伸びません!
私自身、そもそも理数系が大好きかつ教育関係者なので、いろいろな物事や教科書の勉強内容について、あの手この手で『勉強を楽しくしてやろう!』と頑張ってきました。
しかし結論として、小学校高学年以降の子どものうち特に理数系に興味の無い子供は
そこから新たに興味・関心を持つことがありませんでした!
『勉強に興味を持つ機会』が
無くなったってこと!?
私の指導の仕方にも問題があったのかもしれませんが、色々な研究論文を調査した結果、特にSTEM教育・理系分野への興味は小学校低学年までしか身につかないことが研究により判明しています。
そんな知的好奇心≒勉強自体への興味を育てる道筋を示してくれているのがZ会の幼児コース教材になっています。
Z会幼児コースじゃないと思考力や知的好奇心が育たないの?
これまでの書き方からすると、Z会の通信教材を受講しないと勉強好きに育たないように感じるかもしれませんが、そんなことはありません。
家庭で日常生活の中から思考力や知的好奇心を育てるような取り組みをされている家庭もあると思います。
心配になりますよね。
お子さんに対し具体的にどのような働きかけや活動をすることが「知的好奇心」や「思考力」に繋がるかの参考として、一度Z会のお試し教材に目を通してみることも有効だと思います!
めんどくさいと思うからこそZ会幼児コースを選ぶ理由
確かにパパママの負担はただワークをこなすだけの教材と比べて多めと言えます。
でも教材を探すってことは
勉強が出来るように育って欲しいんですよね?
教材を探している多くのパパママが将来の勉強を意識していることと思います。
それに対し塾でたくさんの生徒と、特にその保護者さんたちを見てきた私の意見としては
将来、知的好奇心が無い子供にいい成績を取らせるほうが圧倒的に面倒くさい!
お子さんが小さい今ですら、嫌がる子どもにアレコレさせるのは大変ですよね?
それが成長して、さらに興味のない状況で『勉強しなさい!』を行うことは、勉強をさせるプロでも本当に面倒くさいです。それがよりお子さんの将来を案じるパパママの立場なら言うまでもありませんね。
もっとめんどくさくなるのか…
逆に知的好奇心旺盛な生徒はどんどん知識を吸収してくれますし、難問や思考力問題など他の生徒が嫌がる問題こそ楽しく勉強してくれます!
こちらも教えてて楽しいです☆
こういった、本当に勉強が大切になってくる中高生の現場の様子を考えても
子供の勉強に対するめんどくささを感じるのであればこそ、幼児期に積極的に取り組みましょう!
『勉強にお金は出すけどあとは本人に任せてます』
というご家庭はほとんどが低学力層に位置してます
後では伸びないZ会の『あと伸び力』に危機感を覚えたら
何よりもまずは体験資料を見てみて、どのような体験やワークが思考力・知的好奇心に結び付くのかイメージを湧かせてみることをお勧めします。
共通テストの対策を考えている私には
非常に勉強になる教材でした。
複数の学年教材を同時に請求できますし、その後の勧誘も皆無でしたので、一度目を通してみることをお勧めします。