今回はZ会年少コースは先取学習できるかどうかというところを紹介します。
- 2歳児のZ会幼児コースについて
- 2歳から始めた年少コースの先取り受講の様子
教材別できる所・出来ない所、進め方や子供の反応など - 先取り受講を考える上での注意点
結論から言えば、使い方・考え方次第で先取りでもZ会幼児の年少コースは楽しく受講できています。
Z会幼児コースは基本的に3歳児・年少からの教材となっていますが、教育熱心なご家庭であれば早めに受講したいと考えるパパママもいらっしゃると思います。
我が家は実際に先取りで受講していますので、その様子も含めて紹介していきたいと思います。
目次
2・3歳児向けのZ会は無料体験資料のみ
まず、Z会幼児コース自体は3・4歳の年少コースが一番下のコースになります。
それ未満のお子さんに向けた定期教材はありません。
ですので、Z会幼児コースを受講しようと思えば年少未満のお子さんは先取りでの受講となります。
ですが、年少未満のお子さん向けにZ会の無料お試し教材『あとのびおためしブック』のプレゼントがありますので、まずはそちらを体験してみてZ会の教材はどういうものかを体験してみてもいいでしょう。
また、その年少未満のお子さん向けとは別でZ会年少や年中の無料体験資料も請求できます。
年少向けの無料教材は別々なんだね
2歳からの先取り受講でも申し込みは簡単
また、体験ではなく実際に2歳児が先取で年少コースの受講もできます。
先取り受講をしたければそのまま年少コースの入会手続きを進めればOK!
『違うけど大丈夫ですか?』という注意が入りますが、それ以外はいたって普通に先取りで年少コースに入会できました。
入会手続き自体も特別なことは一切なく、あとは教材が届くのを待つだけでしたよ。
ちなみに年少コースの料金は¥2375/月~
となっています。
2歳が実際にZ会幼児の年少コースを先取しました。
では実際に先取でZ会の年少コースを受講している我が家の様子と内容を紹介していきますね。
最初にお話しておきますが、私の下の子は『2学年』先取りしています。
これは狙って先取りしているわけでは無く、上の子が3月生まれの4歳年中、下の子が5月生まれで、学年差を勘違いして始まったことです。
ですので、学年的には1・2歳児の先取り、年齢としては2歳3ヵ月からの先取りした内容となっています。
そして最初にも書きましたが、先取りで年少コースを受講した結論から言いますと
親子共々とっても楽しく受講できています。
楽しく受講できているだけで完全に活用できているわけではありません(詳細は後述)が、本当に受講してよかったと感じています。
問題は進級後はどうするか…ってところです。
Z会年少コースは2歳児ができる所・出来ない所がある
まずは実際にやってみて一番の部分ですが、出来る部分と出来ない部分がしっかり分かれます。
まずはその全体をまとめて紹介しておきますね。
実際に先取りでやってみて次のような感じです。
- ワーク教材『かんがえるちからワーク』:書込みワーク
⇒出来る問題と出来ない問題がある
⇒6~7割程度は出来る - 体験型教材『ぺあぜっと』:体験学習
⇒9割以上出来る - 絵本型教材『いっしょにおでかけブック』:絵本
⇒すごく喜ぶ - ひらがな学習の副教材:ゲームや表など
⇒ほとんどできない
一覧にしてみると、2歳の段階では出来ない部分がいくつかあります。
ですがZ会幼児コースの一番の特徴は体験型の学習。その体験学習はほとんどが2歳でも楽しく取り組めました。
この後それぞれを詳しく紹介していきますが、先取りでの受講はパパママの勉強に対する考え方も大切になってきます。。
Z会のワーク教材を2歳児が先取りしてみて
まずは書き込んだりシールを貼ったりするワーク『かんがえるちからワーク』から。
このワークは先取で出来る問題と出来ない問題が入り混じっています。
書込み式の全30ページのワークをさせてみるとこんな様子です。
- 出来る(4割)
生活・自然・ことば・形・大小など - 出来ない(2~3割)
文字・数字全般 - 教えながらやる(3~4割)
長短・多少・論理など
後述しますが、その出来ない部分もやり方を変えて活用していますよ。
基本的には文字や数字を覚えていない問題は出来ません。それ以外の問題はすぐに出来るものも少なくなく、一緒に教えながらやる問題を合わせるとほとんどの問題に取り組めました。
生活や自然分野は問題なくできる
例えばこの、生活の中で「どんなあいさつ?」といった問題や
こういった野菜の名前を探すような問題は、2歳でも問題なく取り組めました。
その他にも生き物・昆虫の名前といった自然分野や、形探し・大きさの大小といった分野もしっかりとこなしてくれました。
植物の名前などは分からないものももちろんありますが、本人が分からなければ教えてあげるチャンスなので特に苦も無く進めています。
『2歳児が出来る4割部分』で言えば、特に悩むことなく即答できる問題が2~3割、1割が「これなーに?」くらいのレベルです。
ひらがな・数字の問題はほとんどできないから別のやり方
ワーク全体およそ30ページの中でも6,7ページは『このひらがなは何?』や『数字の5を探そう』といった、文字や数字の形を覚えないと出来ない問題が入っており、こちらはほぼ出来ません。
ですので、『かんがえるちからワーク』のうち2~3割は毎月出来ずに終わっています。
ですが、そこは教材の使い方次第と考えて別の利用をしています。
例えば上の写真の問題であれば『れ』のお店を指さしながら
- 「『れ』の付くこのお店ってな~んだ?」
といった具合に、絵から物の名前を覚える語彙の勉強として使っています。
ですので、出来ないからと言ってそのページが無駄にはなっていません。
思考力や多少の問題などは教えながら
こういった論理系:迷路などの思考力を育てる分野や、実際に数を数えたりするタイプの問題は教えながら進めています。
自分では出来ない問題と言ってしまえばそれまでなのですが、お姉ちゃんの経験上、先取りであろうとなかろうと、迷路等思考力系は適正年齢で始めても教えながら進める内容でしたので、分からなくても本人が思考していればOK!と思って取り組んでいます。
体験教材『ぺあぜっと』は2歳児でも全然OK
お次はZ会幼児コースの一番の特徴ともいえる、親子での体験型教材『ぺあぜっと』です。
こちらは毎月いろいろなテーマに基づいて実際に体験してみること自体が課題となっている教材で、例えば
- お料理や家事のお手伝いをしよう
- ○○を使って遊ぼう
- 動物の真似をして遊ぼう
- 自然を観察してみよう
というような課題が出てきます。ときには準備が必要な物もありますが、大体は季節ごとに簡単にできるような内容で、これまで多少の手伝いはあっても2歳児でも問題なく取り組めました!
むしろ大喜びでやってくれます。
ぺあぜっとの体験学習例
例えばお料理のお手伝い。写真で紹介している内容としては皮むきです。
玉ねぎの皮むきは一人ではうまくできませんでしたが、ゆで卵のから剥きはボロボロにしながらもやってくれました笑
ちなみにこれは同じ『玉子』という名前でも、殻を剥く前後で見た目や手触りなどの変化がある!という学習ですね。素養としては理科への好奇心を育てるのに優秀な教材です。
卵⇒ひよこはニワトリの赤ちゃん⇒孵化の動画
とどんどん興味が広がってくれました。
その他にも
- 水遊び:家で出来る自然体験
- 動物の動きの真似:生物への興味・観察
- 物語と天体観測:地学等理科の観察
などなど、どれもうまく勉強と繋がる内容ですが本当に大喜びで取り組んでくれたので、ここだけでも先取りで受講した甲斐があるとおもっています。
Z会の絵本教材も2歳児が楽しく学べた
お次は絵本型の教材『いっしょにおでかけブック』です。
こちらは教材ではありますがほぼ絵本です。絵本ではありますが
- 物語の前後関係を考える内容
- 絵本に従って折り紙を折る内容
- 色々な名前を探したり覚える内容
とまあ多種多様。ちなみにこのおでかけブックは年少のみの教材で年中からは別教材です。
年少コースの無料資料を申し込むと見本が付いてきましたが、内容を見て妹にもお姉ちゃんにも見せたかったので。
こちらは絵本ですから当然かもしれませんが2歳でも大喜び。ついでに4歳児の姉も大喜び。
その月のテーマにもよりますが、基本何回も読んでとせがまれます。
いっしょにおでかけブックの紹介
上にも画像をあげていますが、Z会幼児年少コース『いっしょにおでかけブック』の8月号はおにぎりの旅で、本当に何度も読まされました。
内容としてはこんな感じ
絵本のように文章ももちろんついているのですが、一つの見開きページの中に「あ」「い」「う」「え」「お」で始まるものがたくさん隠されています。
これを探すのも楽しんでくれましたし、どんどん新しい言葉や名前を憶えてくれたので、むしろ2歳児向けとしてこのシリーズ別売りしてくれないかな~と思うくらいでした。
もちろん月ごとにテーマが違うので全然別の趣向の絵本もあり、テーマによっては繰り返し読みたがらないこともありますが、それでも絵本ですので楽しく見てくれます。
ちなみに年少コースの無料資料請求でも一冊もらえます
この無料資料の「とことこおかいもの」が、本当に子供の思考力を刺激する内容にあふれていたため『これは凄い!』と思って申し込んだという背景があります。
お試し教材も通常教材も絵本の教育効果が格段に高まる『対話型の読み聞かせ』になるように作られています。
ひらがな副教材は2歳には難しい
これまで紹介してきたものの他にも副教材として『ひらがな表』や『ひらがなすごろく』といったものが付いてきますが、正直これらは2歳児の先取り受講で使えませんでした。
やはり文字がメインとなるとまだまだうまく認識できないようで、初めは珍しがって近付いてきますがすぐに興味を失ってしまいました。
私としては、塾の経営でたくさんの子供たちを見てきた経験上、Z会の幼児コースは『体験型教材ぺあぜっと』がメイン、『かんがえるちからワーク』がサブ、絵本『おでかけブック』は普段使いで周回する、という考え方で、年少にしても年中にしても副教材のひらがなワークに重きを置いていません。
ですが、お金を払う以上、副教材もしっかり活用したい!と思うご家庭は、このひらがな副教材についても考えたほうが良いと思います。
Z会幼児コースを2歳から先取り受講するならここに注意
ここまで実際に2歳の娘が先取りで受講してきた感想や内容の紹介を書いてきましたが、もし先取り受講を検討されるようであれば次のことに注意してください。
- 『出来ないのが当たり前』と思って取り組む
- 勉強=読み書き『ではない』と頭に入れておく
- 毎月の料金を気にしない
- 無料体験資料は絶対に体験しておく
我が家の2歳児は(図らずも2学年)先取りで受講していますが、とっても楽しく有効にZ会を活用できていると考えています。
ですが、その全ては上に列挙した考え方に基づいています。
無料体験資料でまだまだ語彙力や知識があまりにも不足していると感じるのであれば、教材を利用するよりも色々な絵本を読んであげたり、一緒に図鑑を見たりといった時間を増やすことも重要だと思います。
先取りするなら出来ないことが当たり前と思って取り組む
Z会に限った話ではありませんが、当然先取りするのであれば出来なくて当たり前です。
そして幼児期ではなく将来勉強が得意になるために重要なことは、勉強は楽しい・遊びの延長と思ってもらうことです。そのため、パパママがお子さんが出来ないことにイライラしてようなら不向きだと思ってください。
成績優秀者ほど問題を解くことを楽しんでいます。
さらに言えば、教材に限らず出来ない内容を学ぶことが勉強ですので、出来ないことを歓迎する気持ちを持って欲しいと思います。
勉強=読み書き『ではない』ことを念頭に
ワシントン大学のフリーマン氏が2014年発表したに有名な研究で
『実体験を伴う学習をしたクラス』と『机で授業を聞いただけのクラス』を比較すると
授業を聞いただけのクラスは試験の不合格率が1.5倍になった
という結果が出ています。
Z会幼児コースの一番の特徴は体験型の教材『ぺあぜっと』ですし、3歳くらいまでのお子さんであればワークやお勉強以外にも本当にたくさんのことに興味を持つと思います。
ですので、『日常の様々なお勉強の中の一つがZ会』くらいのスタンスで取り組むつもりでいてください。
ちなみに私の考え方ではワーク以外にも
ブロック遊び・図鑑・絵本・なになに?の質問・簡単なゲームなど、本人が興味を持ち、考えて取り組んでいるものはすべて勉強だと思っています。
毎月の料金を気にしない
ワークなどで出来ない部分があるからもったいない!と感じるのであれば、先取りでの受講はやめたほうが良いと思います。
パパママのストレスに繋がりますし、そこからお子さんへと伝播しては勉強嫌いに繋がってしまします。
ちなみに塾経営の経験があるからこそ強く感じることですが、特に勉強が苦手な中高生の塾費用はは毎月¥30,000~\50,000はザラにかかります。
それに比べたら出来ない部分があっても月\3,000弱なんて誤差の範囲だと思いましょう。
無料体験資料は絶対請求&体験しておく
当然かもしれませんがZ会年少コースの無料資料はもらっておきましょう。
メインどころの体験型教材ぺあぜっと、書込み教材かんがえるちからワークのおためし教材がもらえますので、まずはやってみて無理が無いかかの確認をしておきましょう。
そして上の方にも書いていますがお試し教材についてくる『いっしょにおでかけブック』は必ずGetしておいてください。
そして内容がとても秀逸ですので是非。
その後のしつこい勧誘等もありませんので安心して請求してください。
まとめ|Z会年少コースは先取りしても楽しめる
というわけで、今回はZ会幼児の年少コースを2歳から始めた我が家の様子を紹介してきました。
- 2歳から始めても楽しめる
- ひらがな・数字等の文字メイン部は出来ない
- 体験学習や絵本教材は凄く喜ぶ
- 教材にこだわらない考え方と事前の体験が大事
私の家庭ではとても有効に活用できていますが、あくまで『いろいろな経験をさせる中のひとつの選択肢』という、勉強に拘らないような気持で受講しています。
色々な教育心理の研究からも、読み書き・紙の上での勉強よりもいろいろな経験が重要であるといわれているので、そういった面でも問題なく活用できていると思っています。
ですがあくまで先取り。2歳児の年齢にあったものや、全部本人がこなせることにこだわりがあるようであれば、こどもちゃれんじやモコモコゼミといった、より低い年齢から受講できる別の教材をおすすめします。
モコモコゼミは1・2歳からのコースがあるね
この記事や他の体験口コミなどを読んで興味がわくようであれば、まずは無料資料から取り組んでみてください。